肥満や太っている人は、怠けていたり生産性が低いと誤解されることがありませんか?これらは間違った根拠に基づいた不当な偏見ですが、このような偏見が存在するのも事実です。
肥満の人が偏見を受ける理由は、人類が原始時代の頃に身につけた本能によるものです。肥満の人は運動能力が低いですが、これがきっかけで偏見を受けています。
この記事では、肥満の人が受けやすい偏見とそれが生まれたきっかけ、間違っている理由を紹介します。
肥満に対する偏見に苦しんでいる人は、この記事を参考にしてみてください。肥満は悪いことでありませんし、肥満の人に対する偏見は不当なものです。
肥満に対する偏見をもっている人は、この記事を読んでその偏見を見直すきっかけにしてみてください。
目次
1.肥満や太っている人に対する偏見
1-1.偏見の内容
肥満の人に対する偏見には以下のようなものがあります。
- 怠けている
- 生産性が低い
- 能力が低い
- 自己管理ができない
肥満の人はこれらの不当な偏見に苦しむことがあります。これらはすべて肥満の人を責める意味合いのものですが、何故このような偏見があるのでしょうか?
1-2.肥満や太っている人に対する偏見が生まれたきっかけ
人間は肥満の人に対して不当な偏見を感じることがありますが、それは本能だからです。この本能は人類が原始時代の頃に身につけたものです。
人類は原始時代の頃から狩猟と採集で生きてきましたから、狩猟と採集に特化した生き物です。人間にとっては狩猟と採集が最も大切な仕事であり、この能力で人間が評価されたのでしょう。
人間は生存をかけて狩猟と採集をしているうちに、運動能力が低い人への本能的な偏見を身につけたのだと思います。運動能力が低いことは生存能力が低いことになりますし、狩猟や採集で集団に貢献することが少なかったでしょう。
肥満の人は運動能力が低いですから、狩猟と採集では生産的でありませんでした。彼らは獲物を追い詰めるには足が遅いですし、採集をするには行動範囲が狭いからです。木に登ることも難しかったでしょう。この結果として、肥満の人に対する偏見が生まれたのだと思います。
これらは現代の人間から見ると馬鹿げています。しかし、原始時代の人類には死活問題ですし、当時には平等や正義、個人の尊重の概念もありませんでした。
1-3.肥満や太っている人に対する偏見は現代では通じない
現代では、肥満の人に対する偏見は不当なものになりました。現代では偏見を許さないという社会的な風潮もありますが、技術や生活スタイルが変化したことで、肥満の人の不都合が問題にならなくなったからです。
例えば、事務作業には運動能力が不要ですから、肥満の人の生産性が低くなりません。作業の生産性には個人差がありますが、それと肥満に関係はありません。
狩猟や採集をする人に関しても同じです。原始時代の頃には、獲物を追い詰めるための運動能力が必要でしたが、現代の狩猟ではその必要がありません。狩猟用の道具を使えば、数百メートル先から狩猟をすることができるからです。
採集に関しても同じです。現代の農作業は機械化されていますから、肥満の人の運動能力の低さが問題になることはありません。トラクターや飛行機を使えば、1人で広い範囲をカバーすることもできます。
原始時代で人間の本能に記録された肥満に対する偏見は、現代では不当で的外れになりました。現代では、運動能力が重要でないからです。
それにも関わらず、原始時代の頃に身につけた本能を忘れることができない人が、肥満の人に対して偏見をもち続けているのでしょう。
2.おわりに
肥満に対して偏見を感じている人がこの記事を読んだら、肥満に対する偏見を考え直してみてください。肥満の人は生産性が低いわけではありませんし、怠けているわけでもありません。肥満の人は運動能力が低いかもしれませんが、これは現代で問題になりません。
肥満の人は偏見を感じたとしても、気にしないでください。肥満の人に対する偏見は不当で間違った根拠に基づくものです。
肥満の人は運動能力が低いかもしれませんが、これは悪いことではありません。
現代のほとんどの人は運動不足ですから、運動能力が低いのは誰でも同じです。例えば、成人で肥満の人と健康な人はどちらも1kmを走ることができません。
私は今までに肥満の人と仕事をしたことがありますが、肥満の人が怠けていたり生産性が低いと思ったことはありません。友人にも肥満の人がいますが、それぞれが立派な社会人です。
2-1.肥満と自己管理の関係
肥満の人に対する偏見に、肥満の人は自己管理ができないというものがあります。この偏見は、肥満の人が食事の量や健康などで自己管理ができていないと考えるからです。
実際には、肥満の人は普通の人と同じように仕事などで自己管理をしています。肥満の人は自己管理ができないというのは、他の偏見と同じように不当で間違ったものです。
肥満の人が自己管理することができることに関しては、以下の記事で紹介しましたので参考にしてみてください。