ボランティアには報酬が必要。無償のボランティアでは続かない理由

ボランティアは無償で行われるものですが、有償のボランティアもあります。
有償のボランティアでは、少しの手間賃や交通費、弁当程度の報酬が支払われます。しかし、有償のボランティアに反対する考え方もあります。

私はボランティアをしたことがあるので経験していますが、ボランティアにはある程度の報酬が必要です。まったく無償のボランティアでは、ボランティアをする人のストレスがたまって、ボランティアが続かないからです。

この記事では、ボランティアに報酬を認めるべき理由を紹介します。

1.ボランティアに報酬が必要な理由

1-1.ボランティアをする人に不満がたまらないようにするため

ボランティアをする人は労働力を提供しますが、報酬がなければ不満がたまるようになります。たまにボランティアをする程度なら気になりませんが、毎日のボランティアでは不満がたまります。

自分の時間と体力を提供しても、誰にも感謝されなければボランティアをするのが辛くなります。最初は他人に役立つだけで満足しますが、まったく報酬がなければ怒りやストレスを感じるようになります。

私は雪が積もる地域に住んでいますが、自宅だけでなく周辺の道路をボランティアで雪かきする文化があります。最初の数日は気になりませんが、数か月間、毎日のボランティアが続くと、ストレスを感じます。

 

1-2.ボランティアが続くようにするため

ボランティアは無償の労働力の提供でもあります。

例えば、自分で生きていくことができない高齢者は、ごみ出しや買い物、送迎などでボランティアを必要とします。これらの仕事はお金にならないものですから、ボランティアの人が行う必要があります。

有料のサービスを頼る方法もあります。しかし、有料のサービスは高いですし、ごみ出しや買い物などには適していません。ごみ出しのために、サービスをする人の交通費を払うわけにいかないからです。有料のサービスを使えなければ、地域の人がボランティアをする必要があります。

これらのボランティアが続くようにするには、少しでも報酬が必要です。

 

大規模な災害とは違う

地震などの大規模災害が起きると、全国から無償のボランティアが集まってきて、数か月の作業をします。これを見ると、無償のボランティアで十分と思うかもしれませんが、この考え方は間違いです。

大規模な災害などが起きると、人々の考え方が大きく切り替わりますので、無報酬でもまったく気にならなくなります。緊急事態で考え方が変わるのは人間の本能かもしれません。

しかし、日々の生活としてのボランティアでは、考え方が変わりません。緊急事態でもないですし、ボランティアの内容も人命救助ではないからです。
例えば、ほとんどの人は近所の高齢者の買い物で、ボランティアをしようと思わないでしょう。

日々の生活のボランティアを続けるには、報酬の必要性を無視することはできません。

 

1-3.ボランティアを頼みやすくするため

ボランティアを頼む人にとっても、ボランティアが使いやすいものであるべきです。ボランティアを頼む頻度が多くなると、頼む人も罪悪感を感じるようになります。ボランティアに報酬があれば、頼みにくさを減らすことができます。

1人暮らしの人にはボランティアを頼まない人もいますが、この理由の1つはボランティアを頼みにくいことです。

 

2.ボランティアが変わる

ボランティアのイメージは無償であること、頻度が1年に数回程度、内容が近所の清掃というものがほとんどだと思います。しかし、ボランティアは変化していますから、ボランティアに対する考え方も変わる必要があります。

高齢化社会になると、自分の生活ができない高齢者が増えますし、高齢者を日常的に助ける活動としてのボランティアが多くなっていきます。ボランティアの頻度や内容は昔と異なります。

このためには、ボランティアに対する考え方も変わる必要があります。ボランティアは無償であるべきとの考えもありますが、これは時代の変化にあっていないものです。無償にこだわっていてもいいことはありませんし、高齢者は必要な手助けを得ることができません。

ボランティアには変わらない面もあります。例えば、1年に数回だけ近所を清掃する程度のボランティアに関しては、報酬は必要でないかもしれません。

 

3.おわりに

ボランティアの報酬に関しては、最低賃金より少ないもので十分です。ボランティアの金額は地域によっても異なるでしょうが、1時間で300円程度で十分だと思います。ボランティアの報酬は最低賃金より少ないですが、その差額はボランティアを受ける人からの感謝で補えるかもしれません。

私の経験では、他人に感謝してもらうことは良い思い出になりますし、数百円分の価値があります。

他人に感謝されたい気持ちは、ボランティアの動機には不適当かもしれません。しかし、これは常識の範囲内のことですから、非難されるべきではありません。

ほとんどの人は普通の人間ですから、感謝くらいはされたいものです。

 


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