口の端や唇の端が切れて痛いことがありませんか。唇の端が切れる理由は秋や冬の空気の乾燥だけでなく、デンタルフロスの使い方が間違っているからかもしれません。
デンタルフロスは歯磨きの磨き残しを取り除くために必要ですが、細くて頑丈な糸なので唇を傷つけることがあります。正しくデンタルフロスを使えば問題ありませんが、間違った方法で使うと唇の端が切れる原因になります。
この記事では、デンタルフロスの正しい使い方と、間違った使い方で唇が切れる原因を紹介します。
目次
1.デンタルフロスで唇が切れる原因
1-1.間違った方法でデンタルフロスを使うから
間違った方法でデンタルフロスを使うと唇が切れます。
間違ったデンタルフロスの使い方
間違ったデンタルフロスの使い方は、手を口の中に入れずにでむき出しでデンタルフロスを使うことです。この方法では、前歯や横の歯を掃除するだけなら問題ありませんが、奥歯を掃除すると唇が傷つきます。
私は自分の部屋で歯磨きしたりデンタルフロスを使いますが、手を唾液で汚したくないときには口の中に手を入れないことがあり、唇の端が切れることがあります。
正しいデンタルフロスの使い方
正しいデンタルフロスの使い方では、長いデンタルフロスを指に巻き付けて数cmずつフロスを使い、手を口の中に入れます。これには歯をうまく掃除することだけでなく、手で唇を保護する効果もあります。むき出しになっているデンタルフロスが短くなるからです。
デンタルフロスを使うときに口の中に手を入れない人は、唾液で手を汚したくないのでしょうが、唇の保護の観点からは良くありません。正しい方法で使うことをおすすめします。
1-2.奥歯の奥にデンタルフロスを使うから
奥歯の奥(親知らずが生えるところ)にデンタルフロスを使うと、唇の端が切れる原因になります。奥歯の奥を掃除するときには唇が閉じようとする力が強いので、唇とデンタルフロスが擦れるからです。
この場合には、デンタルフロスの端を指でつまんで、デンタルフロスの端で奥歯の奥を掃除してください。デンタルフロスを指に巻き付けなければ、奥歯の奥を掃除するときにデンタルフロスと唇が擦れなくなります。
奥歯専用の歯ブラシを使う
奥歯の奥にデンタルフロスを使うことが原因で唇が切れる場合には、デンタルフロスではなく奥歯の奥を掃除するための専用の歯ブラシを使ってみてください。これは先端が細くなっていて奥歯の奥の掃除に適していますし、デンタルフロスより唇に優しいです。
奥歯の奥を掃除するには、デンタルフロスだけでは不十分かもしれません。親知らずが埋没している人は磨き残しが多くなります。この場合にも、奥歯の奥を掃除するための専用の歯ブラシを使うべきです。デンタルフロスは奥歯の奥を掃除することに適していません。
1-3.秋や冬に空気が乾燥するから
秋や冬の時期には空気が乾燥するので唇が切れやすくなりますが、間違った方法でデンタルフロスを使うとこれを悪化させます。正しい方法でデンタルフロスを使えば問題ありません。
デンタルフロスで口の端や唇の端が切れて痛い人は、春や夏などの時期に唇を傷つけていても痛みに気づかないことがあります。この時期は空気が乾燥しないので、唇の自然治癒が早いからです。しかし、秋や冬には唇の傷の治りが遅いので、唇が傷つくことを感じるようになります。
以下の記事で、冬に唇が切れたときの対策としてリップクリームを塗るための方法を紹介しましたので、参考にしてみてください。デンタルフロスで唇が切れても、保湿をしっかりすると唇の状態の維持に役立ちます。
リップクリームを塗る人は多いですが、リップクリームを塗る回数やタイミングに問題があることもあります。
1-4.栄養不足
デンタルフロスで唇が多少傷ついたとしても、自然治癒が間にあえば問題になりません。しかし、栄養不足になっている人は自然治癒が遅いので、唇が傷つくことを感じることがあります。
唇が切れて困っている人は、栄養不足を疑ってみてください。栄養不足の人はアトピーや乾燥肌が悪化するなど他の症状があるでしょう。
2.おわりに
デンタルフロスは歯の掃除に必要ですし、歯ブラシだけでは磨き残しもあります。デンタルフロスを正しく使えば唇を傷つけないので、正しい方法でデンタルフロスを使うことをおすすめします。
2-1.Y字型のデンタルフロスを使う
デンタルフロスには糸状のものとY字型と呼ばれるものがあります。Y字型のフロスはむき出しになった部分が短いので、唇を傷つけることが少ないかもしれません。
Y字型は糸状のデンタルフロスより少し高いので、秋や冬に限って使ったり唇が切れているときに限って使うと費用を節約できます。