首はかゆみが起きやすい部位ですが、その原因には脂漏性湿疹(脂漏性皮膚炎)や汗、洗い漏れ、栄養不足などがあります。
体には脂漏部位と呼ばれて皮脂が多く分泌されるところがあります。これには首から上、脇、胸、陰部などがあります。これらのかゆみを治すには、正しいスキンケアが必要です。
この記事では、首のかゆみの原因とその対策としてスキンケアを紹介します。首のかゆみに悩んでいる人は参考にしてみてください。
この記事で紹介する方法は、石鹸で首を正しく洗うことと十分な栄養を取ることです。おすすめの石鹸やサプリメントはありません。
首がかゆい原因
首がかゆくなる原因には以下のようなものがあります。
- 皮脂が原因で、脂漏性湿疹になっていること
- 汗が原因で、汗荒れになっていること
- 首と髪の境界なので、洗い漏れが起きていること
- 栄養不足になっていること
首は皮脂の分泌が多いので脂漏性湿疹になりやすい部位です。脂漏性湿疹は皮脂が過剰に分泌されたり、分泌された皮脂がうまく取り除かれないことが原因で起きる湿疹です。肌が赤くなってひりひりしたかゆみになります。
汗はかゆみの原因の1つであり、汗に含まれるミネラルなどが肌を傷つけます。首は多くの汗をかくところですから、かゆくなることはよくあります。
首と髪の生え際のエリアは洗い漏れが起きやすいところです。このエリアは首の一部としても頭皮の一部としても洗われないことがあります。洗い漏れが起きると、そのエリアだけかゆくなります。
栄養不足は肌の健康状態が悪化する原因の1つです。ほとんどの日本人は十分なカロリーと塩分をとっていますが、ビタミンが不足している可能性があります。
この記事で紹介する方法は、これらの原因を解消することで首のかゆみを解決するためのものです。
首のかゆみを治す方法
首を石鹸で洗う
石鹸で洗うことは、首のかゆみを治すために必要なスキンケアです。首を石鹸で洗うと、分泌された皮脂を取り除いて脂漏性湿疹を防ぐことに役立ちますし、汗を取り除くこともできます。
石鹸を使わずにシャワーだけで首を洗う人もいるでしょうが、シャワーでは皮脂を十分に取り除くことはできません。
首は皮脂の分泌が多いところですから、ある程度の年齢になると体臭がするようになります。汗をかかない季節でも、毎日石鹸で洗ってください。
薬用成分が入った石鹸にこだわる必要はなく、好きなものを使ってください。私は手を洗う石鹸と体を洗う石鹸に同じものを使用していますし、その価格は100円~200円です。
首の洗い方
首を洗うには、十分な量の石鹸を使う必要があります。お湯で濡らした石鹸を両手で包んで、5回~10回ほど回転すると十分な量の石鹸をとることができます。
回転の数を固定すると、使う石鹸の量を同じにできます。石鹸が小さくなってきたら、回転数を増やして使う石鹸の量を同じにしてください。首と顔を同時に洗う場合には、使う石鹸の量を増やしてください。
髪の生え際の洗い方
首と髪の生え際は脂漏性湿疹が起きやすい場所ですが、この原因は洗い漏れが起きるからです。首と髪の境界は、頭を洗うときにも首を洗うときにも取り残されるからです。首と髪の境界は、首の一部として洗ってください。
顔と首を洗ってから頭を洗うことで、髪の生え際の石鹸の洗い残しを防ぐことができます。石鹸が残りやすいところは髪の生え際です。
栄養をとる
首がかゆい人は十分な栄養を取るようにしてください。首のかゆみの原因が栄養不足とは限りませんが、栄養を多めにとっておくと無難です。
多めにとるべき栄養はビタミンであり、バランスよくとってください。皮膚の健康に良いビタミンというとビタミンCが思いつきますが、バランスよくとるのが確実ですし、不足しているビタミンを特定することはできません。
髪の毛
髪が長い人は髪が首の皮膚を刺激して、かゆくなることがあります。これは髪の毛が原因ではなく、湿疹ができていて肌が弱っているからです。健康な肌なら髪の毛で痒くなりません。
首の湿疹を治すことができれば、髪の毛は問題になりません。
首の保湿は必要ない
首は皮脂の分泌が多い場所ですから、保湿をする必要はありません。保湿をしても構いませんが、石鹸でよく洗ってからにしてください。女性の場合には、加齢に伴って皮脂の分泌が減るので保湿が必要なこともあります。
おわりに
首のかゆみを治すのに必要な期間は、原因によって違います。
脂漏性湿疹や汗が原因の場合には、正しいスキンケアを始めてから1週間ほどかかります。栄養不足が原因の場合には、肌がターンオーバー(入れ替わる)するために28日ほどかかります。
皮膚科に通院する場合には、必ず病名と正しいスキンケアの方法を聞くようにしてください。薬を使ってかゆみを抑えることはできますが、正しいスキンケアをしないと治すことはできません。
首のかゆみの原因が思いつかないとき
首がかゆくなる原因が思いつかない人もいるでしょう。この場合には、加齢による体の変化が原因かもしれません。
私は28才の頃に脂漏性湿疹になりましたが、その原因は加齢によって肌のバリア機能が低下したり、皮脂の分泌量が増えたことです。男性の皮脂の分泌量は加齢によって増えるので、ある程度の年齢になると脂漏性湿疹になることがあります。
子供が思春期を迎えると皮脂の分泌が増えますが、この時期にかゆみがでることもあります。その原因は皮脂の分泌量が増えてくると、小さいころに学んだスキンケアが通じなくなるからです。
思春期以降で問題になりやすい部位は、頭皮、顔、首、脇の下、陰部などです。このサイトには、頭皮や顔、子供のためのスキンケアに関する記事がありますから、参考にしてみてください。