アトピーや乾燥肌の人は風呂断ちしないこと

公開日:2019/02/15 最終更新日:2020/08/06
健康  脂漏性湿疹・アトピー・かゆみ

アトピーや乾燥肌の人は、風呂断ちに興味がありませんか?風呂断ちは入浴をやめたりその頻度を減らすものですが、アトピーや乾燥肌を悪化させる可能性があります。

私はアトピーで乾燥肌の体質ですが、風呂に入るための方法を学んだこと、栄養を十分に取るようにしたこと、下着や服などの材質を工夫したことでアトピーや乾燥肌の症状を抑えています。風呂断ちは必要ありません。

この記事では、アトピーや乾燥肌の人を対象に、風呂断ちをするべきではない理由を紹介します。アトピーや乾燥肌に苦しんでいる人は参考にしてください。

風呂の入り方の種類

風呂に入る頻度や方法には、以下のようなものがあります。

  1. 風呂にまったく入らないこと(完全な風呂断ち)
  2. ひどく汚れた場合に限って、入浴すること(部分的な風呂断ち)
  3. 2~3日に1回、入浴すること
  4. 毎日、入浴すること

これらのうち、1と2はアトピーや乾燥肌の人に適した方法ではありません。風呂に入る頻度や方法は個人の自由ですが、肌に悪影響があるからです。

おすすめの方法は4です。風呂につからずにシャワーだけを浴びるようにすると、乾燥肌を防ぐことに役立ちます。また、お湯の温度を38度~40度にすると、体温が高くなることを防いでアトピーのかゆみがでにくくなります。

 

風呂断ちしてはいけない理由

風呂断ちは肌の病気になる

風呂に入らないと、肌が汗や皮脂で汚れたままになるのでアトピーや乾燥肌以外の病気になります。アトピーや乾燥肌の人は、肌のバリア機能や保湿機能に問題があるので、肌は汚れた状態に耐えることができません。

アトピーや乾燥肌の人がなりやすい肌の病気は、汗荒れや脂漏性湿疹などです。

例えば、アトピーの人は夏に肌が荒れますが、この原因は汗です。汗は自分の体液ですが、汗に含まれているミネラルなどが肌に悪影響を与えます。汗をかいたら、汗を取り除くために風呂に入る必要があります。

脂漏性湿疹は成人や思春期以降の子供が発症するものであり、その原因の1つは皮脂を十分に取り除いていないことです。風呂に入らないと皮脂を取り除くことができなくなり、脂漏性湿疹が問題になります。

 

風呂断ちは治療法でない

アトピーや乾燥肌の人のための治療の1つは、風呂に入って肌を清潔に保つことです。風呂に入らないで肌を不潔に保つことは、治療法ではありません。

風呂断ちはアトピーや乾燥肌を治すための民間療法の1つです。肌を良くする民間療法はいくつかありますが、これらは効果が期待できるとは限りません。

民間療法をすることで、アトピーや乾燥肌が改善することはありますが、アトピーや乾燥肌は悪化と改善を繰り返すものですから、民間療法が効いたとは限りません。

私は小さい頃からアトピーだったので、父が草の汁を煮詰めたものを私に塗ってくれましたが、効果がありませんでした。これは風呂断ちとは違う民間療法ですが、風呂断ちも似たようなものです。効果はありません。

 

風呂に入る必要はない?

風呂に入る必要がないという考え方はありますが、その根拠は以下のようなものがあります。しかし、これらはいずれも誤った考え方です。

 

昔の人は風呂に入らなかった

現代の日本人と昔の人の生活スタイルがまったく違うので、参考にできません。昔はアレルゲンなども少なかったでしょうし、食べるものも違います。

また、昔の人は現代人と違う肌の病気(ノミなど)に苦しんでいました。これらを解決するために、人間は風呂に入るようになりました。

 

海外やチベットの人は風呂に入らない

チベット人は風呂に入らないので、アトピーがいないという考えもあります。しかし、アトピーにならない原因が風呂に入らないこととは限りません。他にも原因があるかもしれないからです。

日本人と海外の人は体質や遺伝子・服装・気候・食事なども違います。これらの違いを無視して、風呂に入らないことだけに注目するのは間違いです。日本人が風呂に入らないようにしても、遺伝子や気候を真似することはできません。

 

野生動物は風呂に入らない

人間は野生動物と違うので、参考にできません。野生動物は皮膚の病気にならないと考える人もいますが、これは間違いであり、野生動物が皮膚の病気になることはあります。

野生動物は肌荒れすると感染症にかかりやすくなって、死ぬことが多くなります。野生動物は死んでも人目につかないので、病気にならないと誤解されていますが。

 

生活に支障が出る

アトピーや乾燥肌の人は社会で生きていくわけですから、周りの生活水準に合わせる必要があります。日本では、風呂断ちはほとんど受け入れられていないので、社会で生きていくには不都合があります。

例えば、風呂に入らないことで乾燥肌が治ったとしても、頭のにおいなどの体臭などが問題になります。

 

アトピーの人が風呂に入る方法

風呂に入る理由は肌を清潔に保つことですが、アトピーの人はやり方を間違えると症状が悪化する可能性があります。おすすめの方法があるので、参考にしてみてください。

肌の改善には28日程度かかるとされていますので、少なくとも2か月ほど試してみてください。効果があるなら、以下の方法を続けるといいでしょう。

 

体を洗うときにタオルを使わない

ほとんどの人は体を洗うときにタオルを使うでしょうが、肌が弱いアトピーの人はタオルを使わずに手で体を洗うべきです。手の皮膚は滑らかで肌を傷つけないですし、正しく洗うことができているか確認できます。

ナイロン製のタオルはアトピーの人が使ってはいけないものですが、体を洗うときにはタオルを一切使わないことをおすすめします。綿や柔らかい素材のタオルもありますが、人間の手には劣ります。

私は成人の男性でアトピーにかかっているので、体を洗うときにタオルを使わない習慣をずっと続けていますが、体の垢や体臭などの問題はありません。

 

石鹸で洗うところ

体を洗う理由の1つは皮脂を取り除くことですが、石鹸で体を洗う部位は脂漏部位と呼ばれる皮脂が多く分泌されるところだけで十分です。脂漏部位は鎖骨から上と胸の間、脇の下、陰部だけです。

石鹸を使うときには、お湯で濡らしてある程度泡立てるといいでしょう。細かく泡立てる必要はなく、石鹸の成分が適度に薄くなれば十分です。液体の石鹸を使っている人はお湯で薄めて使ってください。石鹸の原液を体に塗るべきではありません。

使用する石鹸は普通のもので十分であり、高級なものを使う必要はありません。アトピー用の石鹸もいいですが、普通のものでも構いません。私は普通の石鹸を使っていますが問題も起きていません。おすすめの石鹸もありません。

 

シャンプーが体にかからないようにする

頭を洗うときにはシャンプーが必要ですが、頭からこぼれたシャンプーが体にかかると肌に刺激を与えます。

私が頭を洗うときは、立ちながら体を前に折り曲げるような姿勢で洗うようにすることで、シャンプーやその泡が体にかからないようにしています。座って頭を洗うと、シャンプーが体にかかりやすくなります。

 

風呂に入る頻度は毎日

アトピーの人であっても、風呂には毎日入ることをおすすめします。汗はアトピーを悪化させます。

アトピーとは違いますが、汗荒れする人がいるくらいですから、汗が肌の状態を悪化させることは間違いないでしょう。春や夏、秋の時期には毎日、冬の時期には毎日か2日に1回程度は風呂に入ることをおすすめします。

私はどの季節でも毎日風呂に入ります。私はランニングを趣味にしていて汗をかくので、運動の直後にシャワーを浴びるようにしています。運動でかいた汗をそのままにしておくと、アトピーを悪化させるからです。

 

体をふくときはタオルで体をこすらない

体をふくときには、タオルで肌をこすらないでください。肌を傷つけてアトピーが悪化するからです。タオルを体に軽く押しつけるだけで十分です。柔らかい綿のタオルなどがおすすめです。

 

温度は低めに

アトピーの人が風呂に入るなら、温度は高くないほうがおすすめです。高いお湯を使うと肌が乾燥する原因になるからです。

私が風呂に入るときには、お湯の温度を冬は40度・夏は38度にしています。この温度なら快適ですし、肌もかゆくならないからです。

 

風呂に入るのが辛いとき

風呂断ちをしたい動機の1つは、風呂に入ることが苦痛だからです。アトピーや乾燥肌に苦しんでいるときには、風呂に入ることが苦痛です。この場合には、かゆみ止めの薬を使うのが簡単な解決策です。

苦しい時期に薬を使うのは悪いことではありません。また、風呂に入らないと肌が悪化することにつながります。

 

アトピーの人は栄養もしっかり取ろう

私は20代の後半から30代の前半にかけて、頭や顔に脂漏性湿疹が発症したりアトピーが再発したりして、肌荒れがひどくなった時期があります。

その原因は加齢に伴って体質が変わったこと、ランニングなどの習慣を始めたこと、普段の食事で十分な栄養をとることができなかったことです。この肌荒れは栄養を多めにとることで解決できました。

私の見解ですが、アトピーの人は普通の人よりも肌が弱いので、より多くの栄養をとって肌の健康状態を維持する必要があります。多くの栄養を取ることで、肌の弱さをカバーできるかもしれません。アトピーの人は保湿のことを考えますが、栄養も大事です。

 

おわりに

適切な方法で風呂に入ると、アトピーや乾燥肌とうまく付き合っていくことができます。風呂断ちをする必要はありません。

他のアトピーの対策についてもそうですが、医者からアドバイスをもらうことも大事なことです。この記事で紹介したことに関しても、医者に確認を取ってみてもいいでしょう。


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