運動不足の解消のために縄跳びをしていませんか?縄跳びは辛くてハードな運動ですが、運動不足を解消する効果はほとんどありません。
この記事では、縄跳びが運動不足の解消にならない理由を紹介します。縄跳びをしている人は参考にしてみてください。
目次
1.運動不足の解消の効果
ほとんどの社会人は運動不足になっていて、運動不足を解消する必要があります。運動不足の解消には、以下の効果があります。
- 有酸素運動能力の維持
- 無酸素運動能力の維持
- 消費カロリーを増やしたり肥満の解消
- 筋力の維持
- 運動神経の維持
運動能力を維持するだけなら、縄跳びで十分と思うかもしれません。しかし、縄跳びは有酸素運動能力や無酸素運動能力の維持、肥満の解消に役立ちません。
縄跳びの方法を工夫すると、筋力を維持することはできます。また、縄跳びで運動神経を維持することはできます。
2.縄跳びが運動不足の解消にならない理由
2-1.運動強度が弱いから
縄跳びは無酸素運動であり運動強度が高いですが、運動不足を解消することはできません。縄跳びは運動強度が十分に高くないので、無酸素運動能力を維持できないからです。
無酸素運動能力を維持するには、かなりの強度の無酸素運動が必要です。
例えば、マラソンのアスリートは有酸素運動のプロですが、無酸素運動能力も必要です。マラソンのアスリートが無酸素運動能力を維持するには、100mダッシュを10回ほど繰り返したります。
無酸素運動能力を維持するにはこれくらいの運動強度が必要ですから、縄跳びでは無理です。縄跳びの動作は辛いですが、100mダッシュには劣ります。
2-2.運動時間が短いから
縄跳びの運動時間には個人差がありますが、5分~10分間程度でしょう。この程度の時間では、有酸素運動能力を維持することはできません。有酸素運動能力を維持するには、かなりの運動が必要だからです。
縄跳びはインターバルトレーニングでない
有酸素運動能力を維持するトレーニングには、インターバルトレーニングがあります。これは短い時間で辛い運動をするものです。縄跳びはインターバルトレーニングの1つに見えますが、インターバルトレーニングではありません。
例えば、ランニングのインターバルトレーニングでは、短い距離を速く走って休憩することを繰り返します。ランニングのインターバルトレーニングでは、ほぼ全力(80%くらい)の速度で走ります。
参考として、ランニングのインターバルトレーニングをいくつか紹介します。
- 100mダッシュ(18秒)+ウォーキング(10秒):10回繰り返す
- 200mダッシュ(40秒)+ウォーキング(20秒):10回繰り返す
- 400mダッシュ(82秒)+ウォーキング(40秒):5回繰り返す
縄跳びは辛い運動ですが、インターバルトレーニングにはなりません。ランニングのインターバルトレーニングと比較すると、縄跳びは簡単です。
ほとんど全力で縄跳びを20分ほど続けると、縄跳びでもインターバルトレーニングとしての効果を期待することはできます。
2-3.消費カロリーが少ないから
縄跳びは無酸素運動であり辛い運動ですが、無酸素運動は運動時間が短いので、消費カロリーを増やすことができません。
縄跳びの消費カロリーは1分あたりの回数によって決まります。高速に縄跳びすれば消費カロリーは多くなりますが、高速な縄跳びを続けることは難しいです。
消費カロリーを増やすにはゆっくり縄跳びする方法もありますが、それならウォーキングするほうがおすすめです。ウォーキングには縄が不要ですし、縄跳びより楽だからです。
3.縄跳びは筋トレになる
縄跳びはジャンプを繰り返すので、筋トレとしての効果があります。ジャンプすると体重の数倍の負荷がかかるので、下半身の筋肉を鍛える効果があります。
しかし、縄跳びは両足でジャンプするので、負荷が分散されてしまいます。縄跳びの筋トレの効果を高めるには、片足ずつジャンプしてください。片足で交互にジャンプすると、回転数を上げることもできます。
4.エア縄跳びの効果
縄を使わないで縄跳びすることは、エア縄跳びと呼ばれます。これは縄跳びとほとんど同じですが、効果は縄跳びに劣ります。
縄を使わなくても消費カロリーはほとんど同じですし、同じようにジャンプすると筋トレとしての効果もあります。
しかし、手と足の動きを連携しないので、運動神経を維持することができません。縄跳びと同じように手と足を動かしているつもりでも、エア縄跳びでは連携ができません。
運動不足の人は運動神経が劣化しますから、通常の縄跳びをするほうがおすすめです。
5.おわりに
運動不足を解消する運動として、縄跳びは優れた方法ではありません。運動不足を解消したい人には、別の運動がおすすめです。
5-1.運動不足を解消するおすすめの方法
おすすめの運動はランニングです。ランニングは運動強度が低いですが、消費カロリーを増やすことができて有酸素運動能力を高めることができます。
ランニングは単調で退屈かもしれませんが、これは長続きすることに役立ちます。筋トレのように回数をカウントする必要がないですし、頭を使わずに機械的に続けることができるからです。