うつ病や不安障害におすすめの趣味とやめるべき趣味

趣味はメンタルヘルスの維持や仕事の気晴らしの効果もありますが、うつ病や精神病の人にとってはいい状態を維持するために必要なものでもあります。しかし、いくつかの趣味は精神の健康を悪化させることがあり注意が必要です。

うつ病や不安障害の人は、反芻と呼ばれる思い出し怒りや思い出し悲しみの癖があり、趣味はこの反芻を引き起こすきっかけになることがあります。

私は社会不安障害(SAD)や強迫性障害(OCD)などの不安障害にかかっているので、どの趣味が自分にあっているのかを知っています。これは私だけでなく、反芻という共通の癖をもつ他の人にも当てはまることです。

この記事では、うつ病や不安障害の人に対しておすすめの趣味と、やめたほうがいい趣味を紹介します。うつ病や不安障害にかかっている人が趣味を選ぶときに、この記事が参考になるとうれしいです。

1.精神病の人の趣味に求められる条件

楽しいことは趣味の条件の1つですが、うつ病や不安障害の人に適した趣味には他の条件もあります。

 

1-1.反芻が起きないこと

うつ病や不安障害などの精神病にかかっている人の癖の1つに、過去の出来事を何度も思い出す反芻があります。健康な人でも過去の出来事を思い出すことはありますが、精神病の人はこの頻度が非常に高いことが問題です。

反芻で思い出すことは悪いことや失敗したこと、怒り、恨み、恥に関わることがほとんどです。恥ずかしさや悲しみなどを感じた出来事を思い出すときには、感情も思い出すので心のダメージを大きくしてしまいます。毎日、頻繁につらい出来事を思い出すと精神病になるのは仕方ないかもしれません。

不思議なことに、反芻で思い出されるのは悪いことばかりで、良いことを思い出すことはほとんどありません。人間にとって最も強い感情の1つは恥や怒りですから、これらの感情が他の喜びなどの感情に勝つのかもしれません。

 

1-2.自動モードにならないこと

反芻が起きる条件は何もしていないときや、脳の思考機能を使っていない状態である自動モードのときです。
例えば、食事をしているときやシャワーを浴びているときは何かをしていますが、脳の思考機能を使っていないので自動モードです。これに対して、何かを考えているときには反芻が少なくなります。

 

1-3.ストレスを感じないこと

趣味でストレスを感じることはないと思うかもしれませんが、多くの趣味ではストレスを感じることがあります。

例えば、パチンコなどのギャンブルやオンラインの対戦ゲームでは、勝っているときには喜びを感じますが、負けているときには強いストレスを感じます。
ギャンブルではトータルで勝つことが難しいですから、ストレスは喜びよりも多くなります。

これらの趣味は面白いかもしれませんが、メンタルヘルスのことを考えるとやめたほうがいいでしょう。

 

2.おすすめの趣味

私が実際に経験した趣味の中で、うつ病や不安障害の人に役に立つものをおすすめします。これらの趣味では脳が思考機能を使うので自動モードになることがなく、反芻が起きなかったり頻度が小さくなります。好きな趣味は個人によって違うでしょうから、自分にあうものを見つけてみてください。

  1. 友人と楽しい会話をすること
  2. カラオケをすること
  3. 読書をすること(読書療法)
  4. 文章を書くこと(ブログやプログラミングなど)
  5. 早いスピードでランニングをすること
  6. 面白い話を考えること
  7. 不安やストレスを紙に書きだすこと
  8. 自分にできることを紙に書きだすこと

1~4に関しては、脳が思考機能を使うので反芻を防ぐ効果があります。カラオケは歌詞を読んで歌い続けるのに忙しいですし、リズムや音程を合わせるために意識を集中するので、反芻をする余裕がありません。カラオケに友人などど行くと、楽しい会話を兼ねることもできます。

うつ病や不安障害を治すには読書療法がおすすめ。再発の防止にも役立つ

早いスピードでランニングをすることは、別の仕組みで反芻を防ぎます。早いスピードでランニングをすると、脳が走ることに集中しますし、酸素や栄養などの資源が体に割り当てられるので、反芻をする余裕がなくなるからです。自動モードにはなりますが、反芻が起きることはほとんどありません。

早いスピードでランニングをするとイライラやストレスを解消することもできます。興味があれば、この記事も参考にしてみてください。

イライラやストレスは全力のランニングで解消できる

面白い話を考えることは反芻を防ぐだけでなく、脳トレにもなりますし、人間関係の改善にも使うことができるのでおすすめです。以下の記事を参考にしてみてください。

仕事や人間関係の改善に役立つ脳トレは面白い話を作ること

不安やストレスを紙に書きだすこともおすすめです。うつ病や不安障害の人は反芻に苦しみますが、これは思考の堂々巡りでもあります。不安やストレスを紙に書きだすと問題点や解決策などを具体的にすることができますし、思考の堂々巡りを防ぐことができます。

不安が消えないときの対策。不安を消す方法は紙に書くこと

自分にできることを紙に書きだすのはうつ病や不安障害の人におすすめであり、自信をつけることにつながります。うつ病や不安障害で自信がなくなっている人は自信を回復する必要がありますし、自信を回復すると自己嫌悪の反芻を止めることにつながります。

自分に自信をつける方法。自信がないときの対策はできることを見つけること

 

3.おすすめしない趣味

うつ病や不安障害の人におすすめしない趣味は反芻が起きやすいものです。反芻は脳の思考機能を使わない自動モードで起きるものですから、以下のような趣味が当てはまります。

 

3-1.ゲーム(考えないもの)

いくつかのジャンルを除くほとんどのゲームでは、脳の思考機能が使われません。
例えば、敵キャラクターの動きに素早く反応したり、条件反射的な動作が必要なゲームでは脳の思考機能を使わないので、反芻が起きる自動モードになります。

うつ病や不安障害とゲーム依存症の関係

仕事や学業などで辛いとき、ゲームに逃避することがあるかもしれませんが、ゲーム依存症はその苦しい時期に発症しやすいことがわかっています。うつ病や不安障害の人はストレスを感じやすいので、ゲーム依存症になりやすいかもしれません。そのことも考えると、ゲームはおすすめできません。

 

3-2.ジグソーパズルや数独

ジグソーパズルや数独は趣味の定番の1つですし、やっていて熱中するほど面白いものですが、うつ病や不安障害の人にはおすすめしません。最初は面白いですが、20~30分もしていると反芻が起きて、やがてうつになるでしょう。

連続で何時間でも、ジグソーパズルや数独をすることができることからもわかりますが、これらに取り組んでいるときには脳の思考機能をほとんど使っていません。ジグソーパズルや数独をすることは思考力を使わない自動モードの作業です。

 

3-3.ドライブ(長時間の運転)

ドライブを趣味にしている人は多いですし、私も車の運転をすることは好きですが、うつ病や不安障害の人の趣味には適していません。車の運転は脳の思考力を使わない自動モードで、反芻が起きやすいからです。
例えば、車の運転をしている人は知っているでしょうが、車の運転中に仕事の失敗などを思い出すことはよくあります。

ドライブをおすすめしない理由の1つは、反芻などの思い出しをしていると運転に集中していないので危ないからです。反芻をしないように気をつけることはできますが、長時間の運転をすると反芻を避けることはできません。もちろん、日常の生活で車の運転をする程度なら問題ありません。

 

3-4.掃除

掃除はメンタルヘルスにプラス効果があるとされています。掃除は衛生的に生きるには必要ですし、物が散らかっているとストレスの原因にもなりますから、掃除をすることは良いことに見えますが、注意が必要です。
その理由は、掃除には思考機能が必要でないので単調な作業になりやすく、反芻を引き起こす自動モードになりやすいからです。

私は掃除をするときに、思い出し恨みや思い出し怒りをすることが頻繁にあります。それらの反芻をしていても掃除をすることに支障はありませんが、精神的にマイナスになっていることを自覚します。

反芻を避けて掃除をするには、掃除をする時間を短く制限するといいかもしれません。自動モードになる前に掃除を終えることができるからです。

 

3-5.ウォーキング

ウォーキングは運動不足の解消にもなりますし、天気が良い日に日光を浴びながら散歩をすることはメンタルヘルスにも良い効果があるでしょう。しかし、ウォーキングは反芻を引き起こす自動モードになりやすいものです。

ほとんどの人は経験しているでしょうが、会社から帰宅するときに歩いていると、思い出し怒りや思い出し恨みをしていませんか?

 

3-6.資格勉強

新しいことを学んだり技能を習得することは楽しいですし、資格を取得すると自信や自尊心が高まるなどの効果もあります。しかし、メンタルヘルスの点で考えると、資格勉強には注意が必要です。

資格勉強の悪いところは、それ自体がストレスの解消にならないことです。また、勉強することは脳や体に負担になりますから、ストレスに苦しんでいるときにするべきではありません。

よくある間違いは、新しい仕事や慣れない仕事でストレスを感じているときに、資格勉強をすることです。その意気込みは素晴らしいですが、精神を病んでしまうと仕事の生産性が下がるので、結果的には役に立ちません。

資格勉強をするくらいなら、読書療法をすることをおすすめします。読書療法も新しいことを学ぶことができますし、精神の健康の維持に役立ちます。

 

4.おわりに

趣味には仕事やストレスからの気晴らしの効果があるので、精神の健康を維持するために役立ちますが、うつ病や不安障害の人にとっては症状を悪化させることもあります。

うつ病や不安障害の人が自分に適した趣味を見つける方法は、その趣味を一定の時間試してみて、反芻や思い出し怒り、思い出しうつなどが起きないかチェックすることです。反芻があるなら、その趣味はやめたほうがいいでしょう。

 

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