強迫性障害の戸締り(確認)を減らすための洞察

強迫性障害(OCD)の人は家の戸締りをするときに、何度も確認する癖があって困っていませんか?戸締りは強迫性障害の人が困ることの1つですが、戸締りの確認を減らすこともできます。

強迫性障害の人が家の戸締りを何度も確認する理由の1つは、不合理な考え方をしていることです。例えば、家の鍵を閉めることで安全を確保することができたり、家の戸締りを忘れるのではないかと考えることです。

この記事では、強迫性障害の人に対して、家の戸締りを何度もする癖を緩和する洞察を紹介します。

強迫性障害の治療方法の1つに認知行動療法がありますが、この記事で紹介する洞察は認知行動療法に基づくもので、不合理な考え方を取り除くものです。

1.何度も戸締りを確認する癖を治す洞察

強迫性障害の人が家の戸締りを何度も確認する理由は以下のようなものです。

  1. 泥棒や空き巣を恐れていること
  2. 他人が無断で家に侵入すること
  3. 鍵を閉めたことが納得できないこと

しかし以下に紹介する理由で、戸締りの回数を増やしてもこれらを防ぐことはできません。

 

1-1.戸締りしても安全とは限らない

強迫性障害の人は鍵をかけたことを何度も確認しますが、戸締りしても泥棒が入ることを防ぐことはできません。

家の戸締りをしっかりすると、空き巣に入られないことが保証されるように思えますが、実際には役に立ちません。鍵を閉めることは必要ですが、確認を何度しても無駄です。

泥棒は特殊な工具を使うので、施錠されたドアを簡単に破ることができます。泥棒が痕跡を残しても構わない場合には、窓ガラスを壊すこともできます。家の戸締りをすると安全を確保できるというのは幻想であり、実際には役に立ちません。

この考え方は諦めに似ていますが、強迫性障害の人が戸締りに感じる強い執着を取り除くことに役立ちます。

 

空き巣の割合は少ない

泥棒は家や店などに侵入する空き巣のイメージがありますが、窃盗のほとんどは非侵入型のものであり、万引きや自転車泥棒などです。空き巣の割合は数パーセントしかありません。強迫性障害で家の戸締りが心配な人は、空き巣の割合や件数をインターネットで調べてみてください。

 

1-2.鍵を閉め忘れても、他人は不法侵入しない

家の鍵を閉め忘れると、強迫性障害の人は他人が家の中に入ってくると考えるでしょう。しかし、ほとんどの人は犯罪者でないので、この可能性は小さいです。

例えば、誰かが家に訪問したらチャイムを鳴らしたりドアをノックしますが、家のドアを開けることはまずありません。田舎では、訪問者が家のドアを開けて、家の人に呼び掛けることがありますが、返事がなければ訪問者は帰ります。家の中に無断で入ることは犯罪ですから、家の中に入ることはありません。

 

居留守でチェックしてみる

強迫性障害の人は簡単に安心しないので、他人が家に入ってくることを心配するかもしれません。居留守を使って、この考えの正しさを検証してみてください。

例えば、宅配便や回覧板、セールスマンなどが家に訪問したときに居留守をしてみて、その様子をチェックしてみてください。訪問者は家のチャイムを鳴らしたりドアをノックしたりするでしょうが、家のドアを開けることはまずないでしょうし、家の中に入ってくることはありません。

私は居留守を使ったこともありますが、まったくの他人がドアを開けたことはほとんどありません。

この考えに気づくと、家の鍵を閉め忘れても大丈夫だと感じることができます。

 

1-3.鍵を閉め忘れることは絶対にない

強迫性障害の人は気づいているでしょうが、戸締りや家の鍵を閉め忘れることは絶対にありません。今までに鍵を閉め忘れたことは一度もなかったでしょうし、今後もありません。

私は強迫性障害にかかっているので経験していますが、スマートフォンを忘れて外出することはあっても、戸締りを忘れたことは一度もありません。
強迫性障害の人は計算間違いや記憶違いをすることはありますが、戸締りで間違いをすることはありません。

戸締りをするときに、前回に自分が戸締りを忘れたときのことを思い出してみてください。1度もないはずです。戸締りを1度も忘れたことがないのだから、今日の戸締りの際にも忘れないと納得することができます。

戸締りを終えて外出したときに、鍵を閉め忘れていないか不安になったときには、今までに戸締りを忘れたことは一度もないことを思い出してください。これは不安に耐えることにつながります。不安に耐えることは強迫性障害の克服に必要なものであり、認知行動療法のエクスポージャと呼ばれます。

 

2.私が戸締りの確認癖を減らした方法

私は強迫性障害にかかっていますから、戸締りや確認をする癖があります。しかし、簡単な方法でこれを減らすことができたので、参考として紹介します。

私は戸締りをするときに、自分が戸締りで失敗しないことを思い出してから、戸締りをするようにしています。自分が失敗しないことを思い出すだけで、戸締りが簡単になりました。

強迫性障害の人は外出前や就寝前に戸締りをする際に、自分が戸締りで失敗しないこと、したことがないことを思い出してみてください。

 

3.おわりに

この記事で役に立つアイデアがあった場合には、それをメモしておいて繰り返し使用してください。強迫性障害の戸締りの繰り返しを克服するには、そのアイデアを頻繁に使用して自動的に使うようになる必要があります。1度だけでは忘れてしまいます。

新しい方法を習慣として身につけるには、少なくとも3か月ほど、その方法を毎日使う必要があります。

 

2-1.本当に役立つ防犯対策を調べてみる

強迫性障害の人は安全意識が強いですから、本当に役立つ防犯対策を調べてみることをおすすめします。ドアの戸締りを何度も確認するより役立ちます。

家の鍵に関しては、施錠ではなく解錠のときが危険だとされています。その理由にはいくつかありますが、解錠するときには周囲への警戒心が薄れるからです。

家の鍵の数を増やすことも効果があります。家の鍵が1つだと、泥棒は解錠に挑戦するかもしれませんが、鍵が2つ以上のときはその家の防犯対策を恐れます。家の戸締りを何度もするよりは、家の鍵を2つにするほうが役に立ちます。家の鍵の増設の工事費は業者によって違うでしょうから、インターネットなどで調べてみてください。

私は家の防犯対策の本を読んだことがありますが、家の鍵が締まっていることを何度も確認するという防犯対策は見たことがありません。

 


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