私が縁起恐怖を克服した方法。自分でできる認知行動療法

何かをするときに嫌な予感がしたり、天罰にあったり、自分の死などの悪いことが起きるかと不安になることはありませんか。多少の縁起を気にするのは普通ですが、日常の簡単なことでも不安を感じると、それは縁起恐怖と呼ばれるものであり、心の病気の一つである強迫性障害(OCD)の症状です。

私は縁起恐怖にずっと苦しんできましたが、認知行動療法を行うことで縁起恐怖をほとんど克服することができました。薬も服用したことがありますが、認知行動療法のほうが効果が大きいと感じています。

この記事では、私が縁起恐怖を克服するためにしている習慣を紹介します。私の場合は完全に縁起恐怖をなくすことはできていませんが、日常生活に支障がない程度には改善することができました。この記事で紹介する方法は認知行動療法CBTに基づくものであり、暴露療法やエクスポージャと呼ばれるものベースに自分なりの工夫を加えたものです。

私が縁起恐怖を克服した方法

1.弱い縁起恐怖から取り組むこと

縁起恐怖を克服するために、弱い縁起恐怖を感じることから少しずつ始めることをおすすめします。毎日縁起恐怖に取り組み続けると勢いがついて、強い縁起恐怖を感じることもできるようになります。また、縁起恐怖を無視したり耐えることに慣れるのも大事なことです。

歯ブラシを変えることは簡単にできるかもしれませんし、服を捨てることは難しいかもしれません。難しいと感じた場合には、少しずつ行うことがおすすめです。例えば、10着の服を捨てることは難しいでしょうが、ごみの日のたびに服を1着捨てることはできるかもしれません。

縁起恐怖を感じるとそれに負けてしまいたくなりますが、しばらく我慢してください。長くて30分もたてば縁起恐怖は収まるはずです。

 

2.ストレスがない時期に縁起恐怖の克服を始めること

テストやプレゼンテーション、重要な仕事の前、仕事が忙しい時期にはストレスが強くなり、縁起恐怖や強迫性障害の症状が強くなります。この時期には縁起恐怖の克服を始めることがやりにくくなります。

縁起恐怖の克服の取り組みはストレスがない時期に始めることをおすすめします。学生であれば夏休みや冬休み、社会人であれば盆休みや年末年始がいいでしょう。取り組みを始めてしばらくは落ち着かないし、縁起恐怖に負けてしまいたくなりますが、1週間程度あれば少し慣れるかもしれません。また、縁起恐怖に打ち勝った経験が増えるたびにやりやすくなります。

ストレスがない時期には縁起恐怖を感じることも減るので、自分から縁起恐怖を起こしてこれを無視する必要があります。この時期にできる縁起恐怖の克服に適した活動には、例えば以下のようなものがあります。

  • 服など、ずっと捨てれなかったものを捨てること
  • 部屋の掃除をすること
  • 新しいものを買うこと
  • 仏滅や先負け、4日、9日、13日などの日に何かを始めること
  • 個人的に縁起が悪いと感じる日に何かをすること(親族の命日など)
  • 事務手続きをすること
  • 深夜に爪を切ること
  • 神を否定するようなことを考えること

自分の服を捨てることは、強い縁起恐怖を感じることですから、克服の練習にはおすすめです。神を否定したり呪いの不安を無視したりすることも、いつでもできます。

 

3.手帳やノートに記録をつけること

縁起恐怖を無視することによって縁起恐怖を克服したり改善することができますが、その際には記録をつけることが必要です。
縁起恐怖の方は心に浮かんだ縁起恐怖が馬鹿げていて、何の意味もないことを心の底で理解していますが、それを完全に否定することができません。しかし、記録に残して検証することによって、それを再確認することができます。

記録するべき内容は日付と心に浮かんだ縁起恐怖の内容、それを無視してどうなったかです。すぐに記録することができるように、簡単に1行程度で書くことができる内容で十分です。専用のノートを用意してもいいですが、いちいちノートを取り出すことが面倒でやらなくなる場合には手帳で十分です。

私の場合は一冊のノートで日記や仕事のメモ、予定、家計簿などを兼ねていて、このノートに以下のような縁起恐怖を記録しています。

 
日付 縁起恐怖の内容 縁起恐怖を無視した結果
2月1日 友引の日。
歯医者に行くと、1つの歯だけでなく他の歯も虫歯になる?
2月1日
歯医者に行ったら、他の歯も虫歯だった
3月1日 仏滅の日。仏滅の日に刺身を食べると食中毒になるかもしれない? 3月2日
刺身を食べたけど、大丈夫だった
6月1日 今日は転んで痛かった。他のことをすると、同じように失敗する?
(例えば、履歴書を書くなど)
6月1日
履歴書を書き損じた

 

4.縁起恐怖を検証する

縁起恐怖を無視して悪いことが起きた場合には、それらの因果関係を検証してみてください。

例えば歯が痛くなって、友引の日に歯医者に行ったとします。1つの歯だけでなく複数の虫歯が見つかったとしても、これは友引と関係がありません。
虫歯になる理由は歯の磨き残しですが、1つの歯で磨き残しがあるなら、その隣の歯でも磨き残しがあるのはよくあることです。

転んで痛い思いをしたことと、履歴書を書き損じることには因果関係がありません。しかし、転んで痛い思いをして手を痛めたなら、履歴書を書き損じてもおかしくありません。これは縁起恐怖を無視したことが原因ではありませんが。

 

 

私の経験

私は縁起恐怖を強く感じた時期が20年近くありますが、ストレスが少ない時期に縁起恐怖の克服の取り組みを始めました。取り組みの内容は毎日1つ、簡単でもいいので、何か新しいことをするか縁起恐怖を感じることを無視して、それを記録に残すことです。ノルマのように、必ず毎日新しいことをするようにしました。

縁起恐怖の克服に熱心に取り組んだ時期は数か月で、それ以降はだいぶ楽になりました。記録に残すことを今も続けています。取り組みを続ける限り、いい状態を保つことができるからです。

ノートにこれらの取り組みと縁起恐怖の内容を記録することを続けて気づいたことは、縁起恐怖を無視しても何も起こらないこと、無視したことはすぐに忘れてしまうことです。

私の場合には、縁起恐怖を完全に克服することはできていませんが、縁起恐怖が心に浮かんでもすぐに無視することができるようになりましたので、日常生活にはほとんど困ることはなくなりました。年に1度の重要な事務手続きの際には縁起恐怖に苦しんだりしますが、そのような特別なことは、日常生活には少ないので困っていません。

 

克服が難しい縁起恐怖

縁起恐怖の克服の取り組みを続けることで症状も緩和しますが、克服が難しいものがあります。それはする頻度が少ないものです。頻度が少なければ慣れることができないので、それをするたびに縁起恐怖に苦しむかもしれません。

例えば、歯医者などは週に1度行けば慣れることができますが、散髪など数か月に一回のこと、年に1度の事務手続き、数年に1度の免許の更新は慣れることができません。しかし、日常生活のほとんどのものは慣れることができるものであり、縁起恐怖に苦しむことも減らすことができます。なお、散髪などに関しては通う頻度を増やすと改善できる可能性があります。例えば、1か月に一度行くといいかもしれません。

 

おわりに

私はこの記事で紹介した方法によって、縁起恐怖を完全に克服することはできませんでしたが、大幅に緩和することはできました。ポイントは縁起恐怖の克服の取り組みを続けることです。取り組みを続ける限り、いい状態を保つことができます。

縁起恐怖は強迫性障害の一つであり、その理由は日光を浴びることが不足していたり、ランニングなどのリズム運動が不足していたり、脳内の生化学物質であるセロトニンの量が不足していることとされていますが、原因を理解しても縁起恐怖は改善しません。この記事で紹介したようなトレーニングが必要です。
なお、私は趣味でランニングをしているので日光を毎日十分に浴びていますが、日光の量で縁起恐怖が悪化したり緩和するとは感じませんし、ランニングなどのリズム運動で縁起恐怖が改善するとも思いません。これらよりは認知行動療法をおすすめします。

ここで紹介した方法は認知行動療法CBTと呼ばれるものであり、強迫性障害の取り組みで使われる治療法の一つです。本などを読んで自分でも勉強することをおすすめします。私は以下の本をおすすめします。

 

 

 

 

 

 

縁起恐怖や強迫性障害(OCD)の克服に役立つ洞察や気づき

縁起や迷信の理由を知ると、縁起恐怖(強迫性障害)を無視したり克服できる

 

涜神恐怖

強迫性障害の縁起恐怖に似ているものに涜神恐怖があります。
涜神恐怖とは神を冒涜したり不敬なことを言ったり考えることに強い恐怖や不安を感じるものです。縁起恐怖は大安などの縁起を気にするものですが、涜神恐怖は神や天罰を気にするものです。

涜神恐怖を克服する方法を以下の記事で紹介しましたので、参考にしてみてください。縁起恐怖の人は涜神恐怖にもかかっているかもしれません。

神様や天罰が怖い?強迫性障害(OCD)の涜神恐怖を克服する方法

 


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