強迫性障害(OCD)の確認を減らす考え方。私が確認行為を克服した洞察

不安障害の1つである強迫性障害(OCD)の人は、何回も確認することをやめることができなくて困っていませんか?人間の確認はかなり厳密であり、間違いを見落とすことがないと実感すると、この確認行為を減らすことができます。

私は強迫性障害にかかっていますが、確認について自分なりの洞察を得たことで確認行為をかなり減らすことができました。
確認を減らすには2つの方法があります。1つ目の方法は確認の回数を減らすことで、2つ目の方法は確認が終わった後に再び確認することを我慢することです。この洞察はその両方に効果があります。

この記事では、強迫性障害(OCD)の人に対して、何回も確認する癖を克服する方法を紹介します。この記事で紹介する方法(考え方)は、強迫性障害を治療する方法の1つである認知行動療法に基づくものです。

 

強迫性障害の確認を減らすための考え方

1.1つの確認が多重チェックだと考えること

強迫性障害の人が戸締りなどの確認行為を何回もする理由は、確認を何回してもそれらが大丈夫だと納得することができないからです。しかし、個々の確認行為が多重チェックだと考えると、少ない確認回数でも安心だと納得することができます。

例えば、ほとんどの強迫性障害の人は火が消えていることを確認するときに、確認をやめることができずに困っているでしょう。しかし、火が消えていることの確認は厳密なチェックだと理解すると、確認の回数を減らしたり不安を抑えることができます。火が消えていることを確認する行為は何気ない動作ではなく、以下のように5重の厳密なチェックです。

  1. 物が燃えていないことや煙がでていないことを、目でチェックする
  2. 物が燃えている音がしないことを、耳でチェックする
  3. 物が燃えている匂いや煙の匂いがしないことを、鼻でチェックする
  4. 熱くないことを、手でチェックする
  5. 物が燃えていないことに納得して、大丈夫と声に出す

人間は見間違いをしたり聞き間違いをすることがありますが、これらのチェックを同時に間違うことはまずありません。
勘違いをする個々の確率が100分の1(1%)だとすると、5つの勘違いを同時にする確率は100億分の1 (0.00000001%)ですから、確認に失敗することは一生に1回もありません。

ここでは火が消えていることを例にしましたが、戸締りの確認などにもこの考え方を使うことができます。戸締りでは鍵をかけたことを確認しますが、そのときのプロセスは視覚、聴覚、触覚、声を使う4重のチェックです。
戸締りに関しては、以下の記事で何度も確認をする癖を克服する方法を紹介しましたので、参考にしてみてください。

強迫性障害の戸締りを何度も確認する癖を治すための洞察

 

2.問題がおきたら気づくということ

強迫性障害の人は何度も確認をすることで問題が起きないようにしますが、実際には問題が起きるとすぐに気付きますし、対処することもできます。強迫性障害の人だけでなく多くの人は問題が起きないことにこだわりますが、問題が起きてから対処するほうが簡単です。この考え方に気づくと、強迫性障害の人は安心することができます。

火事を恐れて確認行為をする場合

火の戸締りは強迫性障害の人が苦手なことの1つです。寝ているときに、家が火事になったらどうしようという不安がありますから、確認行為をやめることができない人は多いはずです。

しかし、火事が起きると火災報知器のアラームが鳴りますから、問題に気付くことができます。強迫性障害の人は火事で焼け死ぬことを恐れるでしょうが、その前に火事に気付いて逃げることもできます。

一酸化炭素中毒で死ぬことも怖いでしょうが、火災報知機は一酸化炭素を検出しますから、一酸化炭素中毒で死ぬことはないでしょう。火事の被害者の死因の多くは一酸化炭素中毒ですが、これは人間が気づかずに無色で無臭の一酸化炭素を吸い込むからです。

 

おわりに

強迫性障害の人が確認行為を何回してもやめることができないときには、この記事で紹介した考え方を思い出してください。確認で問題を見落とす可能性は小さいですし、問題が起きたとしてもそれに対処することができます。例えば家の火事に関しては、火災報知器をつけたり火災保険に入るほうが現実的です。

強迫性障害の人は現実に起きていないことをチェックするので、安心することができないのかもしれません。しかし、問題が起きてからでも対処することができると感じると、安心することにつながります。

この記事で紹介する方法が参考になるなら、日記やメモ帳などにそれをメモしておいて、何度も見返してください。この考え方を身につけるには、何度も思い出す必要があります。
強迫性障害の人の不安は病的なものですから、確認行為を終えてからしばらくすると、再び確認したくなることがあります。その際には、前回の確認が厳密なプロセスだと思い出すと、確認したい衝動を抑えることができます。強迫性障害を克服するには、この衝動に耐えることが必要です。

 


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