不安障害や強迫性障害(OCD)の不安が消えない理由と、不安を消す考え方

精神病である不安障害や強迫性障害(OCD)の人は、不安な考えに取りつかれたときに、この不安を抑えることができなくて困っているでしょう。その理由は、不合理な考え方(認知の歪み)をしていることかもしれません。

不安障害や強迫性障害の原因の1つは不合理な考え方の癖であり、~ないことを証明しようとすることです。ほとんどの場合において、~ないことを証明することはできないので、思考が堂々巡りになって不安が強まります。

この記事では、不安障害や強迫性障害の人がもっている不合理な考え方の癖の1つを紹介します。

 

1.不安障害の人の不安が消えない理由

1-1.~ないことを証明しようとするから

不安障害の人は健康な人より不安が強いですが、その理由の1つは考え方の癖であり、~ないことを証明しようとしているからです。この考え方のパターンには以下のようなものがあります。

  • ~かもしれない
  • ~とは言い切れない
  • ~とは証明できない

例えば、私は強迫性障害にかかっていますから、戸締りなどに不安を感じることがありますが、そのときに感じる不安は~かもしれないというものです。

これらの考え方の癖は健康な人にもみられますが、不安障害や強迫性障害の人はこの程度が健康な人より強いです。
強迫性障害の人は縁起恐怖や加害恐怖、感染恐怖などの症状を発症することがありますが、それはこの考え方のパターンが以下のように働くからです。

  • 縁起恐怖:悪いことが起きるかもしれない
  • 加害恐怖:事故が起きていないとは言い切れない
  • 感染恐怖:病気に感染しないとは証明できない
  • 確認や繰り返し:何度も確認しないと、問題が起きるかもしれない

 

1-2.~ないことを証明することはできない

不安障害や強迫性障害の人は、不安な考えが頭に浮かんだときにこれに反論しようとしますが、これはほぼ間違いなくうまくいきません。この理由は、~ないことを証明することは不可能だからです。

~であることを証明することは簡単であり、それを目で見ればよいだけです。しかし、世の中の物事のほとんどに関しては、~ないことを証明することはできません。数学では~ないことを証明することができることもありますが、数学は世の中の物事というより机上の論理です。

例えば、トイレをしたときに何らかの病気に感染していないことを証明することはできません。1週間もたてば結果がでるように見えますが、潜伏期間が1か月のものがありますし、感染したかどうかを考えているうちに、不安を抑えることができなくなります。

不安障害の人が不安を強く感じる理由は、できないことを証明しようとして考えが堂々巡りになっているからです。

 

2.不安障害におすすめの考え方

不安障害や強迫性障害の人は、~ないことを証明しようとする心の癖がありますが、これを別の合理的な考え方に置き換えることがおすすめです。合理的な考え方とは、~であるという考え方です。

 

2-1.裁判の考え方

裁判は不安障害や強迫性障害の人が合理的な考え方を学ぶための例として適しています。

裁判では、被告人は無罪(~でないこと)を証明する必要はありません。この理由は、~ないことを証明することができないからです。
検察は被告人が有罪(~であること)だと証明しようとしますが、被告人は検察の根拠に対して反論するだけでよく、自分が無罪であることを証明する必要はありません。

不安障害や強迫性障害の人は意外に思うかもしれませんが、これが世の中で一般に使われている考え方です。~ないことを証明するのにこだわることは役に立ちませんし、健康な人はほとんどこれをしません。

参考までに、~ないことを証明しようとするのは悪魔の証明と呼ばれるものであり、人間の間違った考え方の1つです。不安障害には特徴的な認知の誤りがありますが、悪魔の証明を試みることもその1つなのでしょう。

 

2-2.~であることを証明しようとしてみる

不安障害や強迫性障害の人は~であることを証明しようとしてみてください。~ないことを証明するよりも合理的ですし、思考の堂々巡りを防ぐことにつながります。

例えば、家の戸締りをする際には、鍵が締まっていないことを証明するのではなく、鍵が締まっていることを証明してください。鍵が締まっていることを証明するには、鍵をガチャガチャとすれば十分で、そこで考えを止めてみてください。ガチャガチャすることで鍵が締まっていることを証明したら、それ以上の確認は不要です。

縁起恐怖が気になる人は、縁起を無視して悪いことが起きることを証明しようとしてください。おそらく、なにも考えが浮かばないでしょう。仏滅の日に何かをすると悪いことが起きるいう証明は思いつかないようにおもいます。

 

3.おわりに

不安障害や強迫性障害の人は考え方を変えてみることをおすすめします。~ないことを証明することはできませんし、不安な考えの堂々巡りになるだけです。人によって考え方に相性がありますから、この記事で紹介した考え方と相性が悪ければ、別の考え方を試してみてください。

~かもしれないという考え方が役に立つのは、車の運転のときなどです。かもしれない運転というものがありますが、これは車を運転するときに役立ちます。しかし、日常の生活の1つ1つにかもしれない運転と同じレベルの用心を適用すると、人生が難しくなってしまいます。

 


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