うつ病などの精神病をカミングアウトするべき?会社に報告したり伝える方法

うつ病や不安障害などの精神病にかかっている人は、他人や会社などに病気のことを伝えたり、カミングアウトするべきか悩んでいませんか?精神病にはカミングアウトしても良いものと、するべきでないものがあります。

この記事では、精神病の人が病気を他人に伝えるべきかに関して、私の考えを紹介します。この記事が精神病で苦しんでいたり、病気で休職や復職する人の参考になるとうれしいです。

1.精神病のカミングアウト

1-1.精神病をカミングアウトする理由

周囲の人に理解してもらいたいから

精神病の人は不安が強かったり、気分が落ち込んでいるなどの問題がありますから、このことを他人に理解してもらいたいと思うことがあります。人間は他人に苦しみを聞いてもらうだけでも、心の重荷を下ろすことができます。

 

責任や義務を免除してもらうため

精神病であることをカミングアウトする理由の1つは、仕事の責任や義務などを免除してもらうことができることです。
これは精神病に限ったことではなく、肉体的な病気や怪我の場合も同じですが、病気であることは仕事などを免除してもらう正当な理由ですし、病気の人に必要なことでもあります。

 

会社などに伝える必要があるから

精神病の人が会社を休職したり復職するときには、会社に精神病であることを伝える必要があります。この際には、上手く伝えないと理解してもらえませんし、復職した後も必要なサポートを受けることができなくなります。他にも、うつ病などで職歴にブランクがある場合も該当するかもしれません。

 

1-2.カミングアウトしても良い精神病と悪い精神病

精神病であることをカミングアウトするべきかは、カミングアウトをする目的が達成できるかによります。他人に理解してもらえない精神病や、義務を免除してもらえない精神病をカミングアウトするべきではありません。以下に、カミングアウトするべきものとするべきでないものを紹介します。

 
病名 カミングアウト 理由
うつ病 偏見が残っている
社会不安障害(SAD) あがり症として説明できる
広場恐怖症 閉所恐怖症として説明できる
適応障害 一般に知られている
悪いニュアンスがない
強迫性障害
(OCD)
× 一般に知られていない
理解されない

うつ病:
うつ病は一般的に知られていますし、最近はうつ病を隠す必要がなくなりつつあります。しかし、うつ病の人は精神力が弱いという偏見が存在することも事実です。
うつ病の人は他人にそのことを伝えるとき、注意したほうがいいでしょう。例えば、うつ病ではなく他の病気として伝えることもできます。

社会不安障害:
社会不安障害は強いあがり症や対人恐怖症として説明すると、ほとんどの人は納得するはずです。健康な人でもあがり症の人はいますし、スピーチやプレゼンテーションを苦手とする人も多いです。
社会不安障害には病的で危険なイメージはありませんが、強いあがり症として説明するほうが簡単です。

広場恐怖症:
広場恐怖症は一般に知られていませんが、閉所恐怖症という似た病気があります。閉所恐怖症はエレベーターやバスなどに乗れなくなるものであり、病的なイメージはありません。病院のCTスキャンやMRIが苦手な人は多いですし、一般的な病気でもあります。
広場恐怖症の人は精神病を他人に伝えるとき、強い閉所恐怖症にかかっているといえば問題ないでしょう。

適応障害:
適応障害は最近になって知られるようになりましたが、これは新しい環境にうまく慣れることができなくて心の調子が悪くなったものです。適応障害には病的なイメージはありません。

精神病の人が周囲の人に適応障害であることを伝えると、周囲の人は環境が変われば大丈夫と納得することができます。必要があれば、他の環境でうまくいったことを伝えるといいでしょう。
例えば、仕事で適応障害になった人は、高校や大学、同じ会社の別の職場ではうまくいったことを会社に伝えると、適応障害を発症した職場だけ相性が悪かったということができます。

強迫性障害:強迫性障害の人は他人に病気を伝えないことをおすすめします。強迫性障害は一般に知られていませんし、健康な他人がそれを理解できるとは思いません。強迫性障害の症状には加害恐怖などがありますが、これは他人を傷つける妄想が心に浮かぶものです。強迫性障害の人は実際に他人を傷つけることはありませんが、他人から見ると危険な人物に見えるだけでしょう。

もし、精神病であることを他人に伝えるのであれば、強い神経質や他の病気として伝えることをおすすめします。必ずしも、真実を伝える必要はありません。

 

1-3.私が家族に精神病を伝えたときのこと

私は不安障害の強迫性障害にかかっていますが、それを家族に伝えたことがあります。私は家族に病気のことを理解してほしかったからです。

私が病気を伝えても、私の家族は病気に関心がありませんでしたし、インターネットや本で病気を調べることもありませんでした。私は家族に病気のことを調べて欲しいと何度も言いましたが、家族はそれが面倒だったようです。
家族でもこれですから、会社の同僚などの他人が病気を理解することを期待しないでください。わざわざ病気を調べることはないでしょう。

以下の記事で、他人が精神病を理解しない理由を紹介しています。病気の苦しみを理解してもらえない人は参考にしてみてください。

精神病の苦しみを、他の精神病の人に理解してもらえない理由。

 

 

2.おわりに

精神病の人が病気のことを他人に伝えるときには、理解されるかどうか、責任の免除などを受けることができるかを考えてみてください。それらの見込みがなければ、病気を他人に伝える必要はありません。
例えば、友人などに精神病のことを伝える必要はないでしょう。

 

2-1.会社に伝える前に精神科に相談するべき

会社の休職や復職、義務の免除などのために、精神病の人は会社に病気を伝える必要があるかもしれません。その際には、精神科の医師に相談するとアドバイスをもらうことができます。また、医師に診断書を書いてもらう際には、他人に理解される病名を書いてもらうことがおすすめです。

 

2-2.芸能人や他人のまねをしないこと

芸能人や有名人には精神病であることをカミングアウトする人がいます。これは悪いことではありませんし、病気のことが世間に知られるようになるので良いことでもあります。しかし、一般の人は芸能人ではありませんし、安易にまねをするべきではありません。

精神病が理解されるかは、企業や職場などの環境によっても違います。ある人が精神病であることを会社に理解してもらえても、別の会社に勤める人は同じ病気を理解してもらえないかもしれません。
例えば、公務員、福利厚生が整っている大企業に勤める人、企業体力がない中小企業に勤める人は違います。

これは精神病に限ったことではなく、出産休暇や育児休暇などをとる場合にも違いがあります。

 

2-3.うつ病などで職歴にブランクがある場合

うつ病などの精神病が理由で、職歴にブランクがある人が就職活動をする場合には、応募先の企業に精神病のことを伝える必要があるかもしれません。以下の記事で、就職活動に役立つアイデアを紹介していますので、参考にしてみてください。

うつ病や不安障害、精神病の人の再就職活動には認知行動療法(CBT)を使うべき

 


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