筋トレ ランニング 運動では、あがり症を克服できない

あがり症を克服するために、筋トレやランニングなどの運動をしていませんか?しかし、筋トレやランニングであがり症を克服することはできません。あがり症を克服するための自信と、筋トレで得られる自信は違うからです。

この記事では、筋トレやランニングなどの運動であがり症を克服できない理由を紹介します。

1.あがり症の原因

あがり症になる原因は以下のようなものです。

  1. 人前で失敗して恥をかくことが怖い
  2. パフォーマンスに失敗するという疑念
  3. 注目を浴びることに慣れていない
  4. 不合理な考え方の癖
  5. セロトニンが少ない(セロトニンの働きが悪い)

人間は社会的な動物ですから、人前で失敗して恥をかくことを恐れます。

スピーチなどのパフォーマンスに失敗するという疑念を感じると、あがり症になります。これはスピーチに限ったことではなく、失敗するかもしれないと思いながら何かをすることは怖いことです。

多くの人から注目を浴びることに慣れていないと、脳がその状況にうまく対処できないので、恐怖(あがり)を感じるようになります。

不合理な考え方をする癖があると、あがり症になりやすくなります。
例えば、失敗したらとんでもないことになるという考え方です。実際は失敗を挽回できるのに、そのことを無視しているのは不合理な考え方の1つです。

セロトニンは脳内の神経伝達物質ですが、この働きが悪くなるとあがり症になりやすくなります。セロトニンは不安や恐怖に関係します。

 

2.筋トレ ランニング 運動があがり症に効果がない理由

筋トレやランニングなどの運動があがり症に効果があるとされる理由は、以下のようなものです。

  1. 強い筋肉や運動能力で自信(自尊心)をもつ
  2. 他人への恐怖を克服する
  3. セロトニンを増やす

しかし、これらはあがり症の原因と関係がありません。筋トレ・ランニング・運動はあがり症の原因を取り除かないので、あがり症の克服に役立ちません。

 

2-1.自信はあがり症と関係がない

あがり症にならないのに必要な自信は、スピーチなどのパフォーマンスへの自信です。筋トレで自分の筋力に自信がついても、スピーチに自信はつきません。

筋肉が弱い女性でもスピーチに恐怖を感じない人がいます。

 

2-2.することに慣れないから

スピーチなどのパフォーマンスに慣れるには、スピーチなどを繰り返す必要があります。スピーチに関係がない筋トレやランニングをしても、スピーチに慣れません。

 

2-3.注目を浴びることに慣れないから

筋トレやランニングをしても注目を浴びないので、あがり症の克服に役立ちません。

陸上の選手などは大会に参加すると観客からの注目を浴びるので、あがり症の克服に役立つ可能性はあります。しかし、1人で筋トレやランニングをする場合には、効果はありません。

 

2-4.筋トレやランニングでセロトニンが増えないから

筋トレやランニングをしてもセロトニンは増えません。増えるかもしれませんが、その量は十分とは限りません。

以下の記事で、ランニングしてもセロトニンが増えない理由を紹介しましたので、参考にしてみてください。

ランニングやリズム運動をしても、セロトニンは増えない

 

3.あがり症の克服に場慣れが必要な理由

あがり症を克服するには、あがりを感じる場面を頻繁に経験することが必要ですが、それはあがり症の原因を取り除く効果があるからです。

例えば、プレゼンテーションであがり症になる人には、頻繁にプレゼンテーションを経験すると以下のような効果があります。

  1. 人前で失敗したり、恥をかくことに慣れる
  2. パフォーマンスに失敗しないと確信する
  3. 他人から注目を浴びることに慣れる
  4. 失敗しても大丈夫だと実感できる

これらはあがり症の原因を取り除くものですから、あがり症の克服に直接的な効果があるものです。筋トレやランニングなどの運動で得られる自信とはまったく別のものです。

 

4.私があがり症を克服した経験

私は15才から24才まで鉄アレイを使った筋トレをしていましたが、これだけの期間の筋トレをしても、あがり症を克服することはできませんでした。参考としてこの経験を紹介します。

 

4-1.10年間続けた筋トレの内容

私は趣味で15才から24才まで筋トレをしていましたが、その内容は10kgの鉄アレイで上半身と腕の筋肉を鍛えることです。

トレーニングは毎日、40分程度を行いました。その頃の私の筋肉は他の学生より明らかに強かったので、私に自信を与えてくれました。

 

4-2.筋トレであがり症を克服できない

私は中学生の頃から22才まで強いあがり症でしたが、筋トレをしても改善することはありませんでした。

私はたくましい体つきをしていましたし、半袖を着る季節になると自分や周りの人の腕の太さをチェックして、優越感を感じることはありましたが、あがり症の克服には役立ちませんでした。

私は大学の1年生と2年生の頃に発表をしたことがありますが、すごくあがったことを覚えています。もちろん、他の学生も同じでしょうが。

 

4-3.あがり症を克服するのに役立ったもの

私は大学4年生の頃に、卒業研究のために研究室に配属されましたが、その頃からプレゼンテーションをする機会が増えました。あがり症を克服するのに役立ったものは頻繁にプレゼンテーションをすることです。

研究室の学生は1週間ごとに、10人程度の前で研究の進捗をプレゼンテーションする必要があり、これが8か月程度続きました。

私は最初の頃はひどいあがり症でしたが、次第にあがり症をほぼ克服しました。毎週プレゼンテーションをしていれば、あがりにもプレゼンテーションにも慣れるからです。

私以外の研究室の学生も、私と同じようにあがり症を克服していきました。最初の頃はプレゼンテーションで声が詰まったり、途中で止まってしまう人もいましたが、次第にそれもなくなりました。

この学生たちは筋トレをしていませんでしたが、あがり症を克服することはできました。あがり症の克服には、筋トレより十分な経験を積むほうが確実です。

 

5.おわりに

筋トレやランニングであがり症を克服しようと思わないでください。筋トレやランニングは自信を与えてくれますが、あがり症の克服に役立ちません。

頻繁にあがる場面を経験することができない人は、認知行動療法(CBT)がおすすめです。あがり症の原因の1つは失敗を重大に受け止める心の癖ですが、認知行動療法でこの心の癖を取り除くことができます。

例えば、あがって失敗しても取り返しがつくと実感すると、恐怖を緩和することができます。これはあがりの原因に対するアプローチですから、直接的に役立ちます。

 

5-1.強すぎるあがり症は精神病?

あがり症は健康な人でも経験することですが、あまりにも症状が強い場合には精神病の1つである社会不安障害(SAD)の可能性があります。

インターネットなどで社会不安障害を調べてみて、心当たりがあれば精神科に通院してみてください。社会不安障害はあがり症と似ていますが、症状が強く病的です。

参考までに、私は社会不安障害だった大学生の頃でも、あがり症をほぼ克服することはできました。精神病であっても、悲観しないでください。

あがり症は病気?あがり症と精神病の社会不安障害の違い

 

5-2.筋トレやランニングがあがり症の克服に与える効果

筋トレやランニングなどの運動はあがり症の克服に役立ちませんが、プラスの効果はあります。

自分に自信をもっている人は、スピーチなどの恐怖を感じることを回避しませんし、頑張るための気力が強いからです。

あがり症を克服するには、あがりを感じる場面を繰り返し経験する必要がありますが、自信は恐怖に向き合う勇気を与えてくれます。

自信は勇気を与えてくれますが、恐怖を取り除くには場慣れが必要です。

 


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