精神病の強迫性障害(OCD)は遺伝するけど防ぐこともできる

強迫性障害(OCD)などの精神病にかかっている人は、その病気が子供に遺伝するかについて関心があるでしょう。強迫性障害は遺伝するでしょうが、発症を防ぐこともできます。

遺伝にはDNAなどの遺伝子によるものと、親が子供に伝える生活スタイルなどによるものがありますが、強迫性障害の親は病的な生活スタイルを通じて、子供に強迫性障害を遺伝させる可能性があります。
しかし、親は自分が強迫性障害の治療を受けることなどによって、子供に病的な生活スタイルを遺伝させないようにすることができます。

この記事では、強迫性障害の親が子供に病気を遺伝させる可能性があることと、それを防ぐ方法を紹介します。強迫性障害などの精神病に悩んでいる人は子供を持つことにためらいがあるかもしれません。この記事がその悩みを解消することに役に立つとうれしいです。

 

1.強迫性障害が遺伝する理由

精神病などの病気の遺伝子をもっていても、精神病が発症するとは限りません。病気が発症するには生活スタイルや環境などの要因が重なる必要がありますが、強迫性障害の子供は以下の理由で、それらの条件を満たします。

 

1-1.子供は親の習慣をまねるから

子供は親の習慣をまねますから、生活スタイルとしての強迫性障害を受け継ぐ可能性があります。強迫性障害の親はドアや戸締りなどを何度も確認しますし、食べ物などの衛生について神経質でしょうが、子供はそれを見て同じようになります。

強迫性障害の私の場合

私の母は病気ではありませんが、ドアの戸締りや火のチェックを何度もする癖があります。私は子供の頃にそれを見て不思議に思っていましたが、中学生の頃に不登校を経験したことがきっかけで、不安障害の広場恐怖や強迫性障害(OCD)などを発症しました。

私が不安障害になった理由は、母の神経質なところが影響したと思っています。

強迫性障害が発症するきっかけは人間関係や仕事、学校などで強いストレスを感じることだとされています。健康で人生がうまくいっている人は、強迫性障害の遺伝子をもっていても発症しないかもしれません。

 

1-2.子供は親の病気に巻き込まれるから

強迫性障害の症状の1つに巻き込みがあります。これは、強迫性障害(OCD)の人が周囲の人に自分と同じような確認の仕方を求めたり、確認行為につき合わせることですが、強迫性障害の親は子供を巻き込みます。

強迫性障害の人が家族を巻き込もうとしても、その家族が成人していれば巻き込みを拒絶することができますが、未成年で親の強い影響下にある子供は親に巻き込まれるでしょう。

親は注意しても、子供に悪影響を与える

強迫性障害の親は注意することによって、子供を巻き込むことを防ぐことができるかもしれません。しかし、私は経験的に知っていますが、親しい関係では強迫性障害の症状を隠さなくなりますし、普段の何気ない動作にも強迫性障害の症状が現れます。親が子供に与える悪影響をゼロにすることはできないでしょう。

 

2.強迫性障害の遺伝を防ぐ方法

強迫性障害の親は子供にその遺伝子を伝えますが、以下の方法によって、子供が強迫性障害を発症することを防いだり、強迫性障害を発症したときに対処をすることができます。

 

2-1.親は自分の強迫性障害の治療をすること

すでに紹介しましたが、強迫性障害の親が子供を巻き込ないことは難しいです。強迫性障害の人は何度も確認をしたい衝動が強いですから、これに逆らうことはできないでしょうし、今までも失敗したはずです。

親は子供を巻き込まないためにも、自分の強迫性障害の治療をしてください。治療が進行するにつれて確認の癖などが減ってきますから、親は病的な生活スタイルを子供に伝えることもなくなります。

 

2-2.親は子供の精神の健康を見守ること

強迫性障害を発症する年齢は10~20代とされていますから、親はその期間に子供の健康を見守ることで、強迫性障害が発症しないように注意することができます。子供が確認や繰り返しなどの強迫性障害の症状を見せたり、強迫性障害を発症した場合には、親は子供に治療を受けさせてください。

この点において、強迫性障害の親は子供にプラスの影響を与えることができます。社会のほとんどの人は健康で精神病のことを知らないので、子供の精神病を認識することや治療を受けさせることができないかもしれません。しかし、強迫性障害の親は病気を知っているので、子供に治療を受けさせることができます。

 

強迫性障害の治療を受けるまでの期間は10年以上

私は中学生のときに強迫性障害や社会不安障害(SAD)などを発症しましたが、これらの治療を受けたのは29才になってからでした。もっと早く治療を受けることができていたらと思ったことはあります。

私だけに限ったことではありませんが、強迫性障害を発症した人が治療を受けるまでの期間は平均で10年以上だとされています。強迫性障害の人が親になったとして、子供が同じように強迫性障害を発症したら、早く治療を受けさせてあげるべきです。

 

2-3.親は子供の性格や考え方の癖をチェックすること

強迫性障害を発症しやすい性格には特徴があり、神経質であったり完璧主義、不安が強いことです。子供がこれらの気質をもっているとき、親は認知行動療法(CBT)などを使って、子供の気質にプラスの影響を与えることができるはずです。

例えば、完璧主義の原因は、物事を成功と失敗の2つだけで考える心の癖です。強迫性障害の親は子供の完璧主義を修正するような教育をするといいでしょう。これには認知行動療法が役に立ちます。

 

3.おわりに

私は強迫性障害にかかっていますが、何とか生きることができています。強迫性障害でも生きていくことはできるので、精神病が遺伝するかを心配する必要はありません。問題が起きる前に悩むのは、強迫性障害の症状の1つでもありますし、気のしすぎです。

精神病の医療は発達していますし、強迫性障害は治療ができるものになりました。2000年以降に生まれた人は強迫性障害などを発症しても、早い段階で治療を受けることができるので心配しなくていいでしょう。インターネットなどがあれば病気を調べることもできます。

 

3-1.強迫性障害の原因は親?

強迫性障害にかかっている人は、自分の強迫性障害の原因は親のせいだと思うかもしれません。確かに、親は強迫性障害の原因かもしれませんが、必ずしもそうとは限りません。

以下の記事で、強迫性障害の原因が親であるかをチェックする方法を紹介しましたので、参考にしてみてください。

強迫性障害(OCD)の原因は親?親が原因かをチェックする方法


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