あがり症は病気?あがり症と精神病の社会不安障害の違い

あがり症の人は自分が病気だと思ったことはありませんか?あがり症に近い病気には社会不安障害(SAD)がありますが、これはあがり症とはまったく違うものです。社会不安障害は対人恐怖症や社交不安障害とも呼ばれます。

私は精神病である社会不安障害にかかっているので、あがり症と社会不安障害の違いをはっきりと知っています。

あがり症は病気ではありませんが、社会不安障害は人生に深刻な影響を与える病気です。社会不安障害になると仕事や生活で大きな悪影響がありますし、うつ病を発症することもあります。

この記事では、あがり症と精神病である社会不安障害の違いを紹介します。あがり症が強くて病気かもしれないと感じている人や、社会不安障害になっているのにあがり症だと勘違いしている人に役立つとうれしいです。

1.あがり症と病気の社会不安障害(SAD)の違い

あがり症は発表の前や発表をしているときに感じる緊張や不安で、病気ではありません。健康な人でもあがることは普通ですし、ストレスに感じる程度です。

これに対して、社会不安障害(SAD)は精神病の1つであり、あがり症よりその症状や人生への悪影響が強いものです。

以下の表に、あがり症と社会不安障害の違いを示します。
あがり症や社会不安障害の症状には個人差がありますし、すべての症状が該当するとは限りません。また、症状は以下のものだけではありません。

 
あがり症 社会不安障害(SAD)
程度の
強さ

(ストレスに感じる程度)

(仕事や生活に問題がでる)
症状 緊張・不安・ストレス
(イベント前の数時間~1日)
緊張・不安・ストレス
(イベントの数か月前から)
その他の
症状
なし トイレができない
発表を回避する
電話が怖い
悪影響 なし 人生に問題が出る
(昇進を断る、
就職活動をしない
合併症 なし うつ病、不安障害
強迫性障害、広場恐怖

 

1-1.程度の強さ

あがり症の人は発表やスピーチのときに緊張や不安を感じますが、それだけです。人生に悪影響はありません。

社会不安障害は仕事や生活などに、大きな問題を起こします。

例えば、学生の場合にはプレゼンテーションができずに単位を取得することができないことがあります。また、就職活動で面接を回避し続けて就職活動に失敗したり、引きこもりやニートになることもあります。

社会人の場合には、会社のミーティングで発言ができなかったり、人前に出る機会を減らすために昇進を辞退することもあります。

社会不安障害の人はなんとか人生を乗り切っているかもしれませんが、昇進や就職活動などのライフイベントでうまく対応できないことがあります。

 

1-2.症状

あがり症の人は、発表などのイベント前の数時間~前日に強い不安と緊張を感じます。

社会不安障害の人も発表前の数時間~前日には強い不安と緊張を感じますが、これだけではありません。イベントの数か月前から不安を感じ続けます。この不安は強いものではありませんが、心のどこかに感じているものです。

これは持病に似ています。長期にわたって徐々に心を疲れさせるので、心のエネルギーがなくなることもあります。

 

1-3.その他の症状

あがり症は病気ではないので、他の症状はありません。

社会不安障害は不安障害と呼ばれる精神病の1つであり、他にも症状が多くあります。問題になるのは発表やスピーチだけではありません。

例えば、社会不安障害の男性はトイレをするときに、近くに人がいると緊張してトイレができないことがあります(排尿障害)。発表やスピーチを恐れるだけでなく、回避することもあります。

 

2.症状を悪化させない方法

あがり症と精神病の社会不安障害は違いますが、あがり症と社会不安障害は悪化する可能性がある点では同じです。以下の方法を使うと、症状が悪化することを防ぐことに役立ちます。

 

2-1.回避しないこと

あがり症になる発表などのイベントを回避すると、あがり症や社会不安障害を克服できないだけでなく、症状を悪化させます。回避すると成功を学習することができませんし、回避でうまくいくと回避が習慣になるからです(逃げ癖)。

不安障害の広場恐怖症やパニック障害などにも共通することですが、回避は症状を強めてしまうので、できる限りしないことをおすすめします。

 

2-2.段階的にハードルを上げること

あがり症や社会不安障害の人は発表やスピーチなどをするときには、段階的にレベルを上げていくことがおすすめです。

例えば、スピーチの経験がまったくないのに、いきなり数百人の前でスピーチをすることはやめたほうがいいでしょう。

学校での数名程度のグループ発表や、社内での進捗報告会、飲み会の自己紹介などを通して発表やスピーチなどの経験を積み上げるほうが簡単です。

 

2-3.失敗しても成功するまで続けること

失敗して発表などに苦手意識を持ってしまうと、2度とそれに取り組まなくなってしまうかもしれませんが、これは回避と同じです。

ほとんどのスピーチや発表、就職活動の面接などはやり続けると成功するものですから、成功するまでやり続けてください。

発表や就職活動の面接はそうですが、成功する前に必ず失敗を経験するはずです。失敗したり恥をかいても気にしないでください。開き直りが必要です。

 

3.おわりに

社会不安障害はあがり症とは違い精神病ですから、自分だけで治療することは難しいものです。自分が病気であると自覚している人は、精神科に通院したりカウンセリングを受けることをおすすめします。

 

3-1.社会不安障害の合併症

社会不安障害は不安障害の病気の1つで、他の病気を合併症として発症することがあります。

この記事を読んで自分が社会不安障害だと思う人は、他の合併症もチェックしてみてください。代表的なものをいくつかあげますが、これらだけに限りません

  • 強迫性障害(OCD):確認や繰り返しなどを何回も繰り返さないと落ち着かない
  • 広場恐怖:バスや電車などに乗るとパニックになったり、パニックになることが怖くて、バスや電車に乗ることができなくなるもの
  • パニック障害:広場恐怖症が悪化したもので、いつパニックが起きるかわからないもの

 


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