精神病でよかったこと。私が社会不安障害(SAD)で得したこと

うつ病や不安障害などの精神病にかかると苦しくて生きづらいですから、自分が精神病であることを嘆いていませんか。しかし、精神病には役に立つこともあります。

私は精神病の1つである不安障害にかかっていて、社会不安障害(SAD)や強迫性障害(OCD)、広場恐怖、縁起恐怖にかかっています。これらのうちで社会不安障害に関しては、得をしたことが何回もあります。

この記事では、私が精神病の1つである社会不安障害にかかったことで得をしたことを紹介します。精神病になったことを感謝することは現実的ではありませんが、精神病の人が自分の強みや良いところを確認することに、この記事が役に立つとうれしいです。

 

1.私が社会不安障害(SAD)でよかったこと

社会不安障害は社交不安障害とも呼ばれる対人恐怖症ですが、その特徴には恥をかくことを強く恐れたり、自分が他人にどう思われるかについて強い関心があること、人と対立することを恐れることなどがあります。しかし、それらの副産物として以下のようなプラスの効果もあります。

 

1-1.他人に優しいこと

社会不安障害の人は自分が感じる恥の感情に敏感ですが、他人が感じる恥の感情にも敏感であり、相手への配慮を忘れることはありません。また対立を避ける癖があるので、以下のようなことをしません。

  • 他人を攻撃したり馬鹿にする、皮肉や嫌味を言う
  • 後輩や部下を指導するときに、他の人の前で𠮟りつける、怒鳴りつける
  • 自分より立場が下の人の名前を呼び捨てにする
  • 立場の上下関係で態度を大きく変える
  • 他人を見捨てる
  • 他人を攻撃して喜びを感じる

これらのことは当たり前であって、特別に褒められることではないと思うかもしれませんが、それは違います。ほとんどの人は経験しているでしょうが、身近に上のことを1つもできない人は多いでしょう。
例えば、上司や配偶者、会社の同僚などを考えてみてください。

人間関係をよく保つための秘訣は、相手を傷つけるような余計なことを言わないことや、相手への配慮を忘れないことですが、社会不安障害の人はこれらをほぼ完璧にマスターしているといえます。

 

1-2.他人の苦しみを和らげる力があること

社会不安障害の人は自分の心の痛みだけでなく、他人の心の痛みにも敏感ですから他人を助けることができます。他人の痛みに気づくだけでなく、実際に他人を助けます。

私が友人を助けた場合を例として紹介しますが、他の社会不安障害の人も同じでしょう。

私が友人の苦しみを和らげたこと

私は社会不安障害にかかっていて、その治療の1つとして認知行動療法(CBT)を学びました。これは人間が感じやすい不合理な考え方を検証したり反論することで、不要な悲しみや気分の落ち込みを防ぐものです。

私は認知行動療法で自分だけではなく、友人を助けてきたことがあります。
例えば、ある友人は仕事のストレスを感じると電話をしてきて愚痴を言うことがありますが、その内容は不合理な考え方のせいであることがほとんどです。

その友人が新しく赴任した職場で連続でミスをしたときには、自分の力量に疑問を感じたり、顧客や上司からの信頼を失ったと嘆いていました。私は、その愚痴を聞いていて以下のような不合理な考え方をみつけたので、以下のような事実の検証と反論を行って友人を慰めました。

 
友人の不合理な考えや態度 私の反論・慰め
失敗ばかりしている 成功した仕事はミスをした仕事より十分に多い
赴任してから半年も経過していないことを忘れている 慣れない環境でミスをするのは普通である

慣れるのに半年では足らないことが普通である(仕事にもよる)

自分だけが特別に多くのミスをした 他の人も慣れない環境でミスをするので、友人が特別に劣っているとはいえない

特別にミスが多いかについては、想像に過ぎない

上司の信頼を失った 他のプロジェクトで得た上司からの信頼を失うには時間がかかる。

信頼が減ったことは事実だが、まだ貯金が残っている

顧客からの信頼を失った ミスによる実質的な損害はなく、失った信頼は小さい

信頼は減ったかもしれないがゼロになったわけではないし、ゼロなら職場から追い出されているはず

認知行動療法を知らなくても、他人を助ける

認知行動療法を知らない社会不安障害の人は上の方法を使わないでしょうが、別の方法で他人を助けようとします。
例えば社会不安障害の人は苦しんでいる人を励ましたり、愚痴に共感します。男性に多い態度ですが、話を聞いているときに解決策だけを言うことはまずありません。

社会不安障害でない人も他人を助けるかもしれませんが、社会不安障害の人の才能には及ばないでしょう。もちろん、社会不安障害でない人にも多くの素晴らしい人がいます。

 

2.おわりに

社会不安障害の人は良い人ですが、恥を強く恐れすぎたり他人にどう思われるかに強く関心を持っていることは、生きづらいことです。社会不安障害で悩んでいるなら、精神科やカウンセリングなどの治療を受けることをおすすめします。

社会不安障害の治療はその人の生きづらさを取り除くものであり、社会不安障害の良いところを残しながら悪いところを減らします。社会で生きていくための調整と考えるといいかもしれません。

 

2-1.他の精神病には良いところがない

私は不安障害である強迫性障害(OCD)や広場恐怖症、縁起恐怖などにもかかっていますが、これらの精神病には良いところがありません。

例えば、強迫性障害は確認などを執拗に繰り返す精神病であり、書類のチェックなどに役立つこともあります。しかし、これはプラスといえば確かにプラスですが、確認を繰り返すと疲れてきってしまいますから、トータルでは大きなマイナスです。

私は自分が強迫性障害であることに感謝したことはありませんし、広場恐怖や縁起恐怖であることも同じです。

 


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