仕事ができない原因は精神病?あがり症や対人恐怖症、社会不安障害(SAD)との関係

仕事ができなかったり生産性が低い原因として、ADHDが知られるようになりましたが、仕事ができない原因が精神病であることもあります。例えば、不安障害の1つである社会不安障害(SAD)になると、対人的なストレスや緊張で仕事に支障がでます。

私は社会不安障害にかかっていますから、それが仕事の生産性に与える影響を実際に感じています。仕事ができない理由は個人の能力や経験不足だと考えられることが多いですが、それだけではありません。

この記事では、社会不安障害の人が仕事でミスをしたり、うまく仕事ができない理由を紹介します。仕事で悩んでいる人がこの記事を読んで、仕事ができない原因は精神病だと気づくとうれしいです。私は仕事ができない理由が精神病だと認識していなかったので、無駄に自分を責めたことがありますし、適切な対処をすることができませんでした。

 

1.社会不安障害(SAD)とは

社会不安障害は精神病の1つであり、社交不安障害とも呼ばれる対人恐怖症です。あがり症も対人恐怖症の1つですが、あがり症はプレゼンテーションやスピーチに限って症状が現れるのに対し、社会不安障害は通常の仕事や日常の生活でも症状が現れます。症状が強い場合には引きこもりやニートになる可能性もあります。

社会不安障害になる原因にはいくつかありますが、不合理な考え方をする心の癖、脳の神経伝達物質であるセロトニンの異常などで、実際にはこれらが組み合わさっておきます。

 

2.社会不安障害の人は仕事ができなくなる理由

2-1.人間関係のストレスを強く受けるから

社会不安障害の人は性格がきつい人や攻撃的な人と仕事をするとき、それがストレスになって仕事の生産性が下がります。これは健康な人も同じですが、社会不安障害の人は人間関係のストレスを健康な人より強く受けるので、仕事に大きな悪影響がでます。
例えば、社会不安障害の人は相性が悪い人とコミュニケーションを取らなくなったり回避するようになるので、仕事に行き詰まったり必要な助けを得ることができなくなるかもしれません。

社会不安障害の人のコミュニケーション力に問題があるように見えますが、それは違います。相性が悪い人でなければ、社会不安障害の人は普通にコミュニケーションをするからです。

 

2-2.発言や主張などができないから

社会不安障害の人は自己主張ができないので、仕事で必要な発言や主張ができなくなったり、これらをできる限り回避します。また、健康な人でも上司に悪い報告をするのはつらいことですが、社会不安障害の人はそのストレスを強く感じて、報告を遅らせたりする可能性もあります。

 

社会不安障害の私が仕事の締め切りを守れなかったときのこと

私が若い頃は社会不安障害の症状が強かったので、仕事に必要な時間を上司に要求することができなくて、不可能な締め切りの仕事を引き受けて失敗したことがあります。必要な作業時間を要求するのは悪いことではありませんが、十分な作業時間を要求するのは私の仕事が遅いからで恥かしいことだと考えたからです。

私と同じような経験をしている人は多いかもしれませんが、仕事で失敗した理由が能力の低さや仕事の見積もりの甘さではなく、必要なことを要求できないからと考える人は少ないでしょう。

 

2-3.周囲に人がいると気が散りやすいから

社会不安障害の人は他人の目を健康な人より気にするので、周囲に他の人がいると集中することができません。社会不安障害の人はそわそわして心が落ち着かないかもしれませんが、それは社会不安障害の症状の1つです。

 

2-4.脳の機能が低下しているから

うつ病や不安障害になると脳の神経伝達がうまく機能せずに、会話を理解したり考えるなどの認知機能が低下することがあります。

うつ病になると物忘れが増えるといいますが、これは脳の神経伝達がうまく機能しないからです。社会不安障害には脳の機能障害としての面もあり、記憶や思考力が低下することが知られています。社会不安障害などの不安障害は脳の扁桃体に問題が起きるとされていますが、これは短期記憶やワーキングメモリーに関する部位です。仕事で物忘れやミスが多いとしたら、これが原因かもしれません。

社会不安障害の人は緊張しやすい性格ですが、これも仕事でミスをしやすい原因の1つです。

 

3.おわりに

社会不安障害の人は相性が良かったり協力的な人と仕事をするときには、仕事の生産性を十分に発揮することができるはずです。このことに気づくと、仕事の生産性が低下している理由は病気だと自覚することができますし、治療を受けることもできるようになります。

治療には精神科に通院して薬を服用したり、カウンセラーに相談することがおすすめです。社会不安障害の人は健康な人がもたない心の悪い癖がありますが、これは認知行動療法(CBT)で取り除くことができます。
私の経験では、社会不安障害の治療には薬が役に立ちますが、認知行動療法が必要不可欠です。

 

3-1.その他の病気の可能性

この記事では不安障害の社会不安障害(SAD)を取り上げましたが、他にも仕事の生産性に影響を与える病気をいくつか紹介します。

強迫性障害(OCD)

強迫性障害は不安障害の1つであり、社会不安障害の合併症として発症している可能性があります。強迫性障害になると確認や繰り返しを何度も行うようになり、仕事が遅くなることにつながります。例えば、文章の誤字脱字をチェックするとき、何回もチェックを繰り返すと仕事が遅くなるでしょう。

 

恐怖症

社会不安障害の人は電話恐怖症を経験するでしょうが、これは電話で話したり応対していることを他人に見られることに、強い不安や恥の感情を感じるものです。
飲み会は周囲の人間とコミュニケーションをする良い機会ですが、会食恐怖症にかかっているとそれができなくなります。会食恐怖症は自分が食事をするところを他人に見られることに強い不安や恐怖を感じるものです。トイレで1人で食事をする便所飯の原因は会食恐怖症です。

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