自己主張できない人が自己主張できるようになる方法

職場や友人などの人間関係で、自己主張ができないためにストレスを感じることは誰にでもあります。自己主張ができないと自分が損をすることやストレス、イライラを感じることも増えますし、それは長期的にはメンタルヘルスにも悪影響を与えます。また、自己主張ができないことは社会不安障害(社交不安障害)などの精神病の症状の一つでもあります。

私も自己主張ができない人間でしたが、自分なりの方法を見つけて自己主張ができるようになりました。この記事では、自己主張できない方が自己主張できるようになるために必要なことを紹介します。

 

1.自己主張によって手に入るもの

1-1.自尊心の向上

自分が自己主張をすることによって損をしなくなったり敗北感を感じなくなると、以下のようなことを感じて自尊心が向上します。

  • 自分が大切で素晴らしい存在であると感じる
  • 自分の利益や自分自身を守ることができて勝利の喜びを感じる
  • 自分を愛することができるようになる

自尊心をうぬぼれや傲慢さと勘違いする方もいますが、これは間違っています。過剰な自尊心がうぬぼれや傲慢さであり、人格を頑固にし自分と他者に害を与えます。しかし、適度な自尊心は生きていくうえで必要なものです。適度な自尊心を持たない場合には、他の人間に負けることが習慣になり人間社会で生きていくことが困難になります。

 

1-2.ストレス・怒り・恨みを感じなくてすむ

自己主張ができない場合には、他者に敗北したり損な役回りを押しつけられることがあるので、ストレス・怒り・恨みにつながります。怒りなどは心の中で長続きするものですし、なかなか忘れることができないものです。これらが習慣になると、反芻と呼ばれる思い出し怒りや思い出し恨みが増えることになります。

もし自己主張ができる場合には、ストレスなどを完全になくすことができなくても、大きく減らすことができるようになります。

私が自己主張したときを例に挙げると、私は免許更新の際に求められる交通安全協会の会費である2500円の支払いを断ったことがあります。これは自己主張によって私が自分の利益を守ることに成功したことであり、今でも気持ちがいいことです。渋々でも支払いに応じていたら、しばらくは恨みが残ったでしょう。

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2.自己主張をするために必要なこと

2-1.自己主張に慣れること

自己主張ができるようになるために必要なことは、自己主張することに慣れることです。自己主張とは習慣です。

意外に見えますが、スキルやテクニック、議論の能力はほとんどの場合に不要です。あなたの周囲の自己主張ができる方とできない方を観察するとわかりますが、その方達の能力はほとんど変わりません。同じような年齢、学歴、社会経験、知識もあります。違いは今までに自己主張をしてきて、それに慣れているかどうかだけです。

自己主張をすることに慣れると、自己主張をするか悩んだりせずに自然と自己主張をするようになります。

 

2-2.記録を取ること

自己主張の習慣を身につけるには毎日1つの自己主張をして、その結果をノートに記録することをおすすめします。ノートに記録することによって、毎日することを忘れなくなりますし、成功した体験を積み重ねると自己主張が身につきます。自己主張が自然なものとして身につくには、6か月から1年程度が必要です。

 

2-3.簡単なことから自己主張を始める

自己主張には簡単なものから難しいものがあります。自己主張の習慣をみにつけるには、まずは難易度ごとに並べた表を作って、簡単なものから始めるといいでしょう。また、自己主張をする相手は家族などの失敗が許される相手から始めて、知らない人やたまに会う人、友人、同僚、上司のようにレベルアップするといいでしょう。

例えば私の場合には、以下のように簡単なことから始めて自己主張に慣れていきました。

家族:車の送迎や家事を断る。
理髪店:自分が納得いくまで髪のカットを細かく注文する。髭剃りなどの余分なサービスはすべて断る。
親戚:冠婚葬祭の出席を断る。
上司:仕事のスケジュールの変更や余裕があるスケジュールを求める。
仕事のやり方について文句を言う。

 

3.補足・注意事項

3-1.法律と常識の範囲内で自己主張すること

自己主張をすることで大切なことは、法律と常識の範囲内で行うことです。この記事のほとんどの読者の場合には、現在の日本国で施行されている法律を守ることです。常識とは裁判所以外で使われる社会一般の法律でもあります。この原則を守る限り、自己主張をしても適切な範囲に収まりますし、他の方を犠牲にすることもありません。また、法律と常識のバランスをとってください。

この原則の一例を挙げます。働くことができない妊婦や病人、子供は一般の労働者と同じように食事や医療を受けることができます。この場合には、働くことができない方は労働者に医療費などの点で損害を与えていることになりますが、それらは法と常識の範囲内です。つまり法と常識の範囲内において、自分の利益を守るために他人の利益を損ねることは許容されるということです。自己主張にもこれと同じことがいえます。

 

3-2.クレームやわがままとの違い

適切な自己主張をすることと、クレームをつけたりわがままを言うことの違いは、それが法律と常識の範囲内で行われるかどうかです。自己主張をする際に、自分がクレーマーかと思うときには、法律と常識の範囲であるかを確認してみてください。

 

4.おわりに

自己主張をするためには性格を変える必要があると考える方もいますが、その必要はありません。自己主張を続けていくと、自然と自己主張ができるようになります。自己主張に慣れるには数か月から1年程度はかかるでしょう。

この記事で紹介した簡単なものから始めるという方法は、社会不安障害(社交不安障害)SADなどの不安障害の治療で使われるつらさを主観的な階層表にしたSUDと呼ばれるものを応用したものです。もし興味があれば調べてみてください。なお、自己主張ができない場合や自己主張することに強い恐れを感じる場合には、社会不安障害の可能性があります。

自己主張のテクニックを身につけたい場合には、それらに関する本で学ぶことをおすすめします。その場合も、まずは自己主張を始めて必要なら学ぶようにしてください。例えば議論では自己主張が必要ですが、自己主張に慣れていない方は能力があっても議論を回避するでしょう。


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