縁起や迷信の理由を知ると、縁起恐怖(強迫性障害)を無視したり克服できる

迷信や縁起、ジンクスを強く感じたり、無視することができなくて困っていませんか?迷信や縁起を感じることは異常ではありませんが、あまりにも強く迷信や縁起を気にする人は精神病の1つである強迫性障害(OCD)の縁起恐怖にかかっているかもしれません。

私は精神病の不安障害にかかっていて、強迫性障害(OCD)や社会不安障害(SAD)などにもかかっています。縁起恐怖は強迫性障害の症状の1つですが、私はこれを自分でほぼ克服することができました。

縁起恐怖を無視したり克服するには、迷信や縁起の理由を知ることと、迷信や縁起を無視する練習として認知行動療法(CBT)を続けることが必要です。縁起恐怖症は克服することができるものです。

この記事では、人間が迷信や縁起、ジンクスを感じる理由を紹介します。縁起を気にする健康な人や、病的に縁起を気にする縁起恐怖症の人は、縁起の理由を知ると縁起が気にならなくなるかもしれません。

 

1.迷信や縁起、ジンクスを感じる理由

人が迷信や縁起、ジンクスを信じる理由は本当にそれが効果があること、効果があると勘違いしていること、少しでも安心を確保するためにそれにすがりたいことです。

 

1-1.本当に効果があるもの

多くの迷信や縁起には意味がありませんが、本当に効果がある縁起もあります。これは昔の人が経験的に身につけた生活の知恵などです。

夜に口笛を吹くと縁起が悪いとされていますが、これは夜に口笛を吹くと蛇に自分の居場所を知られてしまい、蛇をおびき寄せる可能性があるからです。昔は蛇の毒に対する血清がなかったので、蛇に噛まれることは生死につながることでした。
蛇には昼行性と夜行性のものがいますが、人間は蛇が昼に近づいてくると気づくので、昼に口笛を吹いても問題にならなかったのでしょう。

 

1-2.昔は本当に効果があったが、現代では効果がないもの

縁起には昔の生活で有効でしたが、現代では有効でないものがあります。それは生活スタイルが変化したり、医療などのテクノロジーが発達したおかげで条件が変わったからです。

例えば、夜に爪を切ることは縁起が悪いとされていて、親の死にめに会えないといわれています。これは夜に爪を切る人が早死にするという意味です。

昔は電灯がなかったので、夜に爪を切ると手元がくるって指を傷つける恐れがありました。当時は抗生物質がなく破傷風の予防接種もされていなかったので、簡単な傷や怪我で死ぬことが多かったです。当時は爪切りがなくて刃物を使っていたでしょうし、短刀のようなもので堅い爪を切って失敗すると、深い傷になったはずです。

現代では電灯や抗生物質がありますし、破傷風にかかることもありません。健康な人が刃物ではなく爪切りを使って指を怪我しても死ぬことはありませんから、この迷信は有効ではなくなりました。

 

1-3.安心のための理由づけや安心を確保するためのもの

私たちは日常の生活や仕事などで何らかの不安を抱えていますから、物事がうまくいって悪いことが起きないことを保証してくれるものを求めています。縁起や迷信は、それらを保証するために使われるこじつけです。以下にいくつかの例を挙げて、そのこじつけを紹介します。

大安や仏滅

六曜の1つである大安や仏滅は何かを始めるときに、成功したり失敗しないことを保証するために使われます。もちろん、実際にはこれで成功を保証することはできません。
例えば、結婚式のほとんどが大安吉日に挙げられていますが、離婚は珍しくありません。誕生日はバラバラですが、仏滅の日に生まれた人の人生が辛いものになることもありません。

参考までに、ヨーロッパやアメリカなどの英語圏では六曜はないようです。

 

縁起の良い数や悪い数

4や9の発音は死や苦と同じですから、これらは縁起が悪い数とされています。昔の人はこの縁起の悪い数を避けることによって、悪いことが起きないことを保証してくれると思っていたのでしょう。

結婚式のご祝儀では、2万円などの偶数の金額は縁起が悪いとされています。2つに割ることができる金額と、夫婦が2つに分かれる(離婚する)ことを連想したものですが、これも馬鹿げた話です。ご祝儀の金額が奇数だと、夫婦がご祝儀を均等に分けれないので喧嘩するかもしれません!

 

1-4.縁起が発達したわけ

昔の生活は現代の生活より厳しいものでしたから、人々は安全や安心を保証するものが欲しかったのでしょう。

現代に生きる私たちは昔より安全な生活をしていますから、迷信や縁起にすがる必要はなくなりました。しかし、健康な人でも縁起にすがることはあります。
例えば、人生を左右するかもしれない入学試験や資格試験を受けるときには、ほとんどの人が縁起を強く気にします。

不安が強い人や不安障害の人は縁起恐怖になりやすい

ほとんどの人は迷信や縁起が役に立たないことを頭で理解していますが、安全にすがりたいと思う気持ちが、縁起恐怖を強くしています。精神病の1つである不安障害の人は不安を強く感じるので、迷信や縁起へのこだわりも強くなります。

昔は今よりも簡単に死ぬことが多かったので、昔の人は迷信や縁起にすがって安心を確保しましたが、不安障害の人も同じなのでしょう。

 

2.私が自分で縁起恐怖を克服した方法

2-1.私の縁起恐怖の内容

私は強迫性障害(OCD)にかかっているので、縁起恐怖にもなっていました。縁起恐怖を感じる内容には個人差がありますが、私の縁起恐怖は何かをするなら大安の日にしないといけない、仏滅の日に何かをしてはいけない、新しいことをすると悪いことがおきるというものです。いくつかの例を以下に紹介します。

  1. 歯医者に通院するときには、大安の日にしないといけない
  2. 新しいノートなどの道具を使ったり買うときは、大安の日にしないといけない
  3. 普段使わない道(新しい道)を使って移動してはいけない

私が自分なりの分析をしてみたところ、大安の日に歯医者に行くことにこだわっていたのは、虫歯の症状を軽くするためでした。大安の日は幸運なので、この日に歯医者に行けば虫歯の症状が軽くなると考えていたからです。
実際には、歯医者に行く日が数日違ったとしても、虫歯の症状が変わることはありませんが、少しでも安心を確保したかったのです。

これは私が安心を確保するために縁起を利用していたケースですが、他の人も同じだと思います。縁起恐怖に苦しんでいる人は、安心を確保するために利用していた縁起に縛られるようになった人です。

 

2-2.縁起恐怖を克服した方法

私が縁起恐怖を克服した方法は2つあります。

1つ目は心に浮かんだ縁起恐怖を分析して、どうしてそのように感じるかを考えることです。歯医者の例の場合には、大安の日を選ぶことで虫歯の程度を軽くしようとしていました。これに気づくと、縁起恐怖が間違いだと反論することにつながります。

2つ目は心に浮かんだ縁起恐怖を無視することと、縁起恐怖を無視すると悪いことが実際に起きるかを検証することです。何度か縁起恐怖を無視しているうちに、心に浮かんだことは実現しないと納得することができます。また、縁起恐怖を無視した結果をノートに記録しておくことで、結果を忘れないようにしました。

 

 

3.おわりに

迷信や縁起、ジンクスに強いこだわりがある人や、不安障害の1つである縁起恐怖に悩んでいる人は、迷信や縁起の理由を知っておくと、迷信や縁起を無視したり克服することに役立ちます。また、自分がなぜ縁起を強く気にするのかを考えると、縁起に縛られる理由に気づくことができます。

縁起恐怖は不安障害の1つですので、症状が強い場合には精神科に通院したりカウンセリングを受けることをおすすめします。精神科は怖いところではありません。
精神科に通院する理由は縁起恐怖を治すためだけではなく、不安障害の他の病気になっている可能性があるからです。他の病気には、確認などを何回も繰り返す強迫性障害や対人恐怖症である社会不安障害などがあります。

私が縁起恐怖を克服するのに役立ったものを以下の記事で紹介しました。参考にしてみてください。この記事では、迷信や縁起の理由に焦点をあてましたが、以下の記事は縁起恐怖を克服するトレーニングなどに焦点をあてています。

縁起恐怖や強迫性障害(OCD)の克服に役立つ洞察や気づき

私が縁起恐怖を克服した方法。自分でできる認知行動療法

 

 


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