心拍数と寿命に関係がない理由。運動やランニングをしても寿命は縮まない?

心拍数と寿命には関係があり、ランニングなどの運動で多くの心拍数を使ってしまうと、寿命が縮んでしまうという考え方があります。しかし、この考え方は間違っています。ほとんどの人の死因はがんや血管、循環器系のものであり、心拍数を使い切ったものではないからです。

この記事では、ランニングなどの運動をしても寿命が縮まないことを紹介します。運動には健康を維持したり、糖尿病や高血圧などを予防する効果がありますので、運動をすることをおすすめします。心拍数を節約するために運動をしないでいると、肥満や糖尿病になって寿命を縮めるでしょう。

 

1.ランニングなどの運動をしても寿命が縮まない理由

ランニングなどの運動をしても寿命が縮むことはありませんが、その理由はほとんどの人が心拍数を使い切らずに死ぬからです。

 

1-1.日本人の死因

心拍数が寿命を決めるという考え方では、ランニングなどの運動で心拍数を使うと、定められた心拍数の上限に早く達してしまうとされています。しかし、多くの人は心拍数以外の原因で死にます。

日本人の死因の多くはがんや心疾患、脳の血管の障害などであり、心拍数を使い切ることではありません。心疾患は心拍数を使い切ったことと関係があるように見えますが、その内訳には心臓内の血管の異常などを含むので、心拍数を使い切ったか不明です。また、日本人ががんで死ぬ割合はおよそ30%、心疾患で死ぬ割合はおよそ15%程度ですから、心拍数を使い切って死ぬことはなさそうです。

 

1-2.老衰との関係

ほとんどの日本人は十分な医療を受けることができていますし、栄養状態も良好ですから、老衰で死ぬ割合が増えています。医療が発達していくと、日本人の死因のほとんどは老衰になるかもしれません。
老衰は心拍数を使い切ったことと関係があるように見えますが、実際には多臓器不全であるといわれていて、老衰による死亡と心拍数を使い切ることに関係はありません。

老衰による多臓器不全には、腎機能が低下してうまく老廃物を排出できないこと、水分の調整ができなくなることなどがありますが、他にも多くの症状があります。

 

2.運動やランニングをすると寿命が延びる?

ランニングなどの運動をすると、寿命が延びる可能性があります。ランニングをして高血圧を予防したり肥満を解消することができるなら、死因となる病気にならないですむからです。高血圧や肥満は循環器系の病気の原因の1つです。

ランニングなどの運動で寿命が延びるかに関しては、個人差があります。
親族の多くが糖尿病や高血圧、肥満やこれらの合併症で死んだ人は、同じ死因で死ぬ可能性が高いので、ランニングなどの運動でこれらの病気を回避して寿命を延ばすことができるでしょう。
親族の死因をチェックしてみて、ランニングなどの運動で寿命を延ばすことができそうかを調べてみてください。

親族の死因の多くが糖尿病や高血圧、循環器系の病気でない場合には、ランニングなどの運動をしても寿命を延ばすことはできないかもしれません。
例えば、ランニングでがんを予防することはできないでしょう。また、高齢になると食べ物をうまく飲み込むことができなくなって、誤嚥性の肺炎になることがありますが、ランニングなどの運動でこれを防ぐことはできないでしょう。

 

 

3.おわりに

人類の最高年齢は110才を超えますから、この年齢でも心拍数を使い切ることはなさそうです。ほとんどの日本人は100才までに死ぬでしょうから、心拍数を節約する必要はありません。

110才を超えて生きる人に関しては、心拍数を節約する必要性があるかもしれません。しかし、心臓以外の他の臓器が機能を維持できるとは限らないので、心拍数だけにこだわっても寿命は伸びません。心拍数を節約することで運動不足になると、100才まで生きることができないかもしれません。

ランニングなどの運動には、高血圧を予防したり運動能力を維持するなどの効果がありますから、ランニングなどで病気を予防するほうが、寿命や健康寿命を延ばすことに効果があります。
この記事では運動の例としてランニングを挙げましたが、ウォーキングなどの運動でも効果があります。もちろん、ランニングはウォーキングより運動強度が高いので、健康への効果も高いでしょう。

 

3-1.ランニングと心拍数の関係

ランニングをすると心拍数が増えるというのは本当ですが、ランニングには心臓などの循環器系を発達させて、安静時の心拍数を減らす効果があります。運動時と安静時の心拍数の合計に関しては、ランニングをしている人はランニングをしない人より少なくなります。

以下の記事で、ランニングをする人とランニングをしない人の心拍数の比較を紹介しましたので、参考にしてみてください。

ランニングをしても、心拍数が増えて寿命が縮むことはない。心拍数の合計は減る

 


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です