不登校の親は法律違反でないし悪くない。

不登校の子供をもつ親(保護者)は法律違反であったり、悪いことをしていると非難されることがあります。しかし、不登校の子供の親は違法ではありませんし、悪いことをしているわけでもありません。

子供が正当な理由で不登校になっている場合には、その親の義務は免除されるので法律違反になりません。不登校の親が法律違反と考える人は、この免除を知らなくて誤解しているだけです。

この記事では、不登校の子供の親が違法ではなく、悪くない理由を紹介します。不登校の子供の親は参考にしてみてください。正当な理由がある場合には、不登校は悪くありません。

1.不登校の子供の親は法律違反でない理由

1-1.親の法的な義務

親は子供に教育を受けさせる義務があり、憲法26条、学校教育法の17条と18条にそれが明記されています。また、この義務を怠った保護者の罰則(罰金)は学校教育法の144条に書かれています。興味がある人は憲法26条、学校教育法の17条と18条、144条を調べてみてください。

しかし、以下の理由で紹介するように、不登校の子供の親は法律違反に該当するとは限りません。

 

1-2.義務の免責や猶予があるから

学校教育法の18条には、子供が正当な理由によって通学できない場合には、親の責任や義務が免除されたり猶予されるとあります。子供が不登校になっても、その親が違法になるとは限りません。不登校の親を非難するほとんどの人は、教育の義務に免除や猶予があることを知らないのでしょう。

子供の不登校の理由が以下のようなら、正当な理由と判断される可能性があります。いくつかの例を挙げますが、これらだけに限りません。

  1. 学校の対人関係などで、子供が苦しんでいる
  2. ストレスなどによって、子供が適応障害を起こしている
  3. 子供に通学を強要することで、重大な問題がおきる可能性がある
  4. 子供が進級するのを待つ(新しい学級ではうまくやれる可能性がある)

不登校の理由が正当か判断するのは、市町村の教育委員会です。学校の教員や関係がない第3者は、子供の不登校に口を挟む資格がありません。

 

1-3.違法判決を受けていないから

不登校の子供をもつ親は違法である可能性はありますが、実際に違法だと判決を受けた例はありません(私が知る限りでは)。

不登校の理由が正当か判断するのは市町村の教育委員会ですから、教育委員会は不登校の理由が正当だと認めないかもしれません。しかし、親は裁判を起こして理由の正当性を争うこともできます。

親は裁判所から登校再開の命令を受けた場合に限って、不登校の子供に登校を再開させる義務があります。しかし、親は裁判所から命令を受けるまで、子供に登校を強要する義務はありません。

 

法律と実際は少し違う

違法として明記されていることでも、実際には違法にならないことがあります。不登校の親が違法である可能性はありますが、人間である教育委員会の委員や検察官、裁判官が違法と判断するとは限りません。

これは不登校に限ったことではありません。裁判官や弁護士の間でも、違法行為に該当するかで見解が異なることがあります。

少なくとも、不登校の子供の親は法律を知らない人の非難を受ける必要はありません。

 

2.不登校の子供の親が悪くない理由

不登校の子供の親に違法性がなくても、道義的に悪いと考える人もいます。しかし、以下の理由によって、不登校の子供の親は道義的にも悪いと限りません。

 

2-1.親は不登校の子供に教育を与えているから

正規の学校に通学することだけが教育の方法ではありません。不登校の子供が学校に所属して教科書や参考書が与えられるのは必要ですが、他にも以下のような方法があります。

  1. フリースクールや塾に通うこと
  2. 親が子供を教育すること
  3. 家庭教師をつけること

不登校は社会から受け入れられつつあるので、社会常識の観点からも問題ありません。フリースクールに通いながら正規の学校に所属し続けて、正規の学校を卒業する方法もあります。

フリースクールは法的に正規の学校として認められないかもしれません。しかし、不登校の子供は法律的に正規の学校に所属しているので、未就学にはなりません。

 

3.おわりに

不登校の子供の親は他人から非難されることがありますが、法律違反をしていませんし、道義的にも悪いことをしていません。
親は関係がない第3者や他人の非難を無視しても構いません。不登校の子供や親は、自分が納得する決断をしたらいいと思います。

不登校の子供の親が教育委員会から督促を受けたり、裁判所から命令を受けた場合には弁護士や精神科の医師に相談してみてください。督促や命令の有効性について争うことも、選択肢の1つです。

例えば、子供がストレスによって適応障害やうつ病、不安障害などの精神病を発症している場合には、不登校を続ける正当な理由になります。
うつ病や不安障害を発症しやすい年齢は10代の前半ですし、不登校がきっかけになることはあります。

 

3-1.不登校の子供は悪くない

不登校の子供は親と同じように非難されることがあります。法律を知らない人は、不登校の子供が違法行為をしていたり、道徳的に悪いことをしていると考える人もいます。しかし、これらの考え方は間違いです。

以下の記事で、不登校の子供に違法性がないことを紹介しましたので、参考にしてみてください。

不登校の子供は悪くないし、違法でもない理由

 


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