引きこもりやニートはプライドが高いのではない?プライドと精神病の関係

引きこもりやニートが働かないのは、プライドが高すぎるからだと考えていませんか?引きこもりやニートにもプライドが高い人はいますが、それが引きこもりやニートの原因とは限りません。

引きこもりやニートはプライドが高いだけという考え方は、役に立ちません。その理由は、引きこもりやニートが精神病にかかっている可能性を無視していること、引きこもりやニートを責める意味合いがあるからです。

精神病にかかっているのに、プライドが高いと決めつけても回復にはつながりません。また、引きこもりやニートを誤解して、プライドが高すぎると責めても社会復帰につながりません。

この記事では、引きこもりやニートのプライドが高いとは限らないこと、プライドが高いと誤解されやすい精神病を紹介します。引きこもりやニートの原因を正しく理解することは、就職したり社会復帰につながります。

 

1.プライドが高いと誤解される精神病

1-1.社会不安障害(SAD)

社会不安障害は精神病の1つであり、不安障害に属する病気です。社会不安障害は社交不安障害とも呼ばれる対人恐怖症ですが、その症状には、強く恥を恐れること、恥をかくときの苦痛が普通の人より強いことがあります。

社会不安障害にかかると、引きこもりやニートは恥をかくことに恐怖を感じて、仕事をしなかったり家に閉じこもることがあります。

 

引きこもりやニートが感じる恥への恐怖

恥をかきたくないというのはプライドの1つに見えるかもしれません。しかし、社会不安障害の人が恥を避ける理由は、恥に恐怖や苦痛を感じたり、以下のものを恐れているからです。プライドとは違います。

  • 仕事で失敗して、他人から怒られたり叱られること
  • 他人の前で失敗して、恥をかくこと
  • 引きこもりやニートだと知られること
  • 能力が低いことを他人に知られること
  • 年齢にふさわしい地位や収入を得ていないこと
  • いい年をしてバイトなどをすること

自分が優秀すぎて、世間にふさわしい仕事がないと考えている人は、プライドが高すぎるといえます。しかし、恐怖が理由で引きこもりやニートを続けている人は、プライドが高いとはいえません。

 

1-2.セルフネグレクト

セルフネグレクトは精神病に近い状態のことであり、引きこもりやニートに関係があるものです。セルフネグレクトは自分を放棄することであり、病気になったり将来が破綻していくのに何も対応しないことです。セルフネグレクトになると、自分の死を待つだけになります。

 

セルフネグレクトはプライドが高いのではない

セルフネグレクトの人は他人に助けを求めたり、必要な医療を受けようとしないので、周りの人からプライドが高いと誤解されることがあります。しかし、セルフネグレクトとプライドは関係がありません。

セルフネグレクトの人は餓死するまで引きこもりを続けたり、虫歯、命にかかわるような病気、耐え難い痛みに対して何もしないこともあります。セルフネグレクトの人は、正常な判断力や行動力を失っていると考えたほうが正解です。彼らが他人に助けを求めない理由がプライドと考えるのは間違いです。

もちろん、非常にプライドが高い人は自分の生死にかかわるような状況でも、プライドを優先することがあるかもしれません。しかし、プライドがこれほどまでに高い場合には、病気か障害と考えるべきです。プライドが高いのは自己責任かもしれませんが、それが病気や障害のレベルになると、自己責任とはいえません。

 

2.引きこもりやニートはプライドが高いと誤解される理由

引きこもりやニートはプライドが高いと誤解されることがありますが、これには2つの理由があります。

理由の1つは、引きこもりやニートは働いていないので、社会は彼らが怠けていたり甘えていると偏見の目で見るからです。これは引きこもりやニートを非難する態度ですが、非難する態度をとっているとき、引きこもりやニートを理解しようとすることはありません。

2つ目の理由は、精神病が社会一般にあまり知られていないからです。
例えば、社会不安障害やセルフネグレクトを知らない人は、引きこもりやニートの原因をほとんど知らないので、プライドの高さや甘えと誤解します。

 

3.おわりに

引きこもりやニートはプライドが高いというのは事実かもしれません。しかし、引きこもりやニートが社会不安障害にかかっていたり、セルフネグレクトの状態になっている可能性もありますから、プライドが高いだけだと決めつけないでください。

人間に多少のプライドがあるのは自然なことですし、プライドがゼロの人はいません。引きこもりやニートは精神病が原因で仕事をしない場合には、プライドが高いと責められるべきではありません。

 

3-1.恥への恐怖や苦痛は治療できる

引きこもりやニートが社会不安障害にかかっている場合には、この病気を治療することで社会復帰することができる可能性があります。
例えば、社会不安障害の治療に使われる薬には、恥への恐怖や不安、苦痛を和らげるものがあります。カウンセリングなどを受けると、恥を恐れる不合理な考え方を取り除くことにつながります。

引きこもりやニートを責めるより、彼らに治療を受けさせるほうが成功する見込みが高いはずです。

 


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