ランニングや運動でうつ病は治らない

ランニングや運動にはうつ病を改善する効果があるとされていますから、うつ病の人はランニングや運動でうつ病を改善したり克服することを考えているかもしれません。しかし、私の経験ではランニングにはうつ病を改善する効果はありません。

私は強迫性障害(OCD)や社会不安障害(SAD)などの不安障害にかかっていて、その合併症としてうつ病になったことがあります。メンタルヘルスや趣味のために、2013年~2018年のランニングをしていますが、ランニングにはうつ病を改善する効果はないと感じます。

この記事では、ランニングがうつ病の改善に効果があるとされている一般的な理由と、私が感じたランニングがうつ病を改善できない理由を紹介します。

 

1.ランニングがうつ病を改善する理由

ランニングはうつ病やメンタルヘルスに効果があるとされていますが、それは以下のような理由からです。ここでは、一般的なものを紹介します。

 

1-1.気分を一時的によくすること

ランニングをすると気分がよくなることはあります。また、ランニングで気が紛れると、悲しい考えから気をそらすことができます。うつ病の治療法の1つに軽い作業を行う作業療法がありますが、それと同じかもしれません。

趣味にはメンタルヘルスにとってプラス効果があるとされていますが、それは仕事などのつらい出来事から気をそらすためです。ランニングには同じ効果があるのでしょう。

 

1-2.ストレスを解消して良い状態を維持すること

ランニングにはストレス解消の効果もあります。ストレスはうつ病や不安障害の症状を強めますから、ランニングでストレスを解消するとうつ病も軽減することができるからです。

 

1-3.自信や自尊心を高めること

ランニングをして長い距離を走ったり速く走ることができるようになると、自信や自尊心が向上します。それは精神的な強さや耐久力を上げることにつながります。

 

2.ランニングがうつ病の改善に役に立たない理由

上で紹介したように、ランニングにはうつ病を改善する効果があるとされています。しかし、少なくとも私の場合には役に立ちませんでした。その理由を以下に紹介します。

 

2-1.ランニングをしているときに悲しいことを思い出すから

ゆっくりのペースでランニングをしていると暇ですから、うつになる悲しい出来事を思い出したり、うつになるようなことを考えることがあります。そのときには、足が止まってしまうほど気が滅入ってしまいます。

ランニングをしている人は経験しているでしょうが、ランニングをすると暇になって考えごとをしないことは難しいですから、ランニングがうつ状態に戻るためのきっかけになることは避けられません。

うつ病が発症する理由の1つは、悲しい考えや出来事に心を捕らわれることですが、その意味ではランニングはうつ病と相性が悪いのかもしれません。

 

2-2.早く走るとうつは止まるが、うつ病を改善するほどではないから

考える余裕がないほどの早いペースで走ると、脳に考えることをやめさせることができるので、うつになる考えごとを止めることもできます。しかし、早いペースで走っている数十分間はうつ状態になることを防いでくれますが、うつ病を改善するほどの効果はありません。

私は趣味でランニングをしていて、早く全力で走るときのペースは3分40秒/km程度ですが、このスピードで10分以上走ると考えごとが止まります。しかし、この効果が続く時間は長くて30分程度ですし、ほとんどの人は早いペースで長く走ることはできないでしょう。

考えごとが止まるペースには個人差がありますから、興味がある人は試してみてください。かなり苦しいスピードで10分以上は走り続ける必要があります。

 

2-3.気分がよくなっても数時間で元に戻るから

ランニングには気分をよくする効果がありますが、その効果は数時間もたつと消えてしまうので、帰宅後にはうつ状態に戻ることがあります。

私の場合を例にとると、シャワーを浴びるなどのふとしたときに悲しいことを思い出したり、眠るときに布団に入ると悲しい出来事を思い出して鬱状態になったりします。私の経験では、何もしていないときが一番危険で、うつ状態になることが多いように思います。

ランニングをすると疲れるので、眠りに入るまでの時間を短くすることができますが、ランニングがうつ病を改善するとまではいえません。

 

3.私のランニングの方法

私は2013年からメンタルヘルスの改善や趣味としてランニングをしていて、雪が積もって走ることができない季節を除いて、月間200km程度を走ります。雨の日は走りませんが、それ以外の日は毎日10kmを50分程度で走ります。また、私はインターバルトレーニングなどの本格的なトレーニングをすることもあり、タイムを追求するタイプのランナーです。鈍足ランナーですが

このやり方はランニングが趣味のランナーと同じもので、精神科の医師やカウンセラーから指示されたものではありませんが、運動の量や時間、強度、頻度ともに十分なものです。これだけのランニングをしてもうつ病が改善しなかったので、ランニングでうつ病を改善することはできないというのが私の見解です。

 

4.おわりに

うつ病の治療法の1つには運動療法があり、ランニングはその中の定番の1つですが、これでうつ病を克服しようとは考えないでください。ランニングには気分をよくする効果はありますが、うつ病を改善したり克服するほどの効果を期待することはできません。少なくとも、私の場合には効果がありませんでした。

ランニングを数か月ほど試してみるのはいいかもしれませんが、それで効果がなければ精神科に通院するか別の方法を試すべきです。

 

4-1.ランニングは痛み止めと同じ?

ランニングには気分を良くする効果がありますが、これは痛み止めと同じようなものです。ランニングをすると気分が良くなってうつを抑えることはできますが、ランニングでうつ病を治すことはできません。

ランニングの時間を長くしたり、フルマラソンを完走するなどの高い目標を達成すると気分を良くする効果は強くなりますが、うつ病を治すことはできません。より強い痛み止めを服用しても病気を治すことができないのと同じです。

 

4-2.日光とうつ病の関係

日光を浴びることはうつ病に効果があるとされています。しかし、私はランニングで十分に日光を浴びてもうつ病が改善したとは感じません。
うつ病には季節性のものがあり、冬などの日光が足りなくなる時期に限ってうつ病になる人には日光が有効かもしれませんが、春や夏、秋などの時期にもうつ病になる人には日光は効果がないでしょう。

ランニングや運動で強迫性障害OCD(不安障害)は改善しない


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