ランニングやジョギングをしていると、足や膝が痛くなりませんか?その原因の1つは寿命になったランニングシューズを履いているからです。
ランニングシューズの寿命は1000kmとされていますが、履く人の体重やランニングコースの地面の材質によって違います。一般のランナーにとって、ランニングシューズの寿命は1000kmではありません。
この記事では、ランニングシューズの寿命とランニングシューズをチェックする方法を紹介します。ランニングを趣味にしている人や、足の裏の母趾球や膝が痛む人は参考にしてみてください。
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ランニングシューズの寿命は1000kmでない
ランニングシューズの寿命は1000kmとされていますが、人によって違います。ランニングのやり方が違うのに、全員が1000kmを履くのは無理です。
例えば、あまり走らない人は足の負担が小さいので、ランニングシューズの寿命を長くできます。数日おきに軽いランニングをする程度なら、劣化したランニングシューズを履いても問題になりません。
激しいランニングをする人は足の負担が大きくなります。足や膝の負担を小さくするために、ランニングシューズを早めに替える必要があります。ランニングシューズの寿命を1000kmと考えるのではなく、自分にとっての寿命を見つける必要があります。
ランニングシューズの寿命は800km
私は趣味でランニングしているので知っていますが、私が今までに履いてきたランニングシューズの寿命はおよそ800kmです。
寿命になったランニングシューズを履けないことはありません。しかし、走行距離が800kmを超えたランニングシューズを履いていると、指先・母趾球・膝が痛くなります。
私は体重が62kgであり、月間走行距離は200km、毎日10kmを走り、インターバルトレーニングなどもする一般ランナーです。ランニングコースの材質はアスファルトです。
ランニングシューズの寿命は履く人によって違いますが、私より体重が重い人はシューズの寿命が短くなり、体重が軽い人はシューズの寿命が長くなります。体重が55kg~65kgの人のシューズの寿命は、700km~900kmと考えてください。
ランニングシューズの寿命は伸びない
ランニングシューズにはクッションが使われていて、ランニングシューズに休息を与えるとクッションが回復するという考えがあります。しかし、1日おきにランニングシューズを履いても、ランニングシューズの寿命を延ばすことはできません。
確かに、クッションが多少は回復するかもしれませんが、ほとんど回復しないかもしれません。数パーセントの回復では意味がありません。走り始めて最初の数百メートルぐらいしか効果がないでしょう。
問題はクッションがどれくらい回復するかわからないことです。ランニングシューズは足や膝を保護するものですから、不明確な情報をあてにするべきではありません。
私はランニングシューズを数日間放置して、そのクッションが回復するかテストしたことがあります。クッションは回復しませんでした。そのランニングシューズを履くと、足が痛くなったことを覚えています。
すり減りは回復しない
ランニングシューズはクッション・インソール・アウトソールで構成されていますが、すり減りは休息で回復しません。アウトソールが回復したことを見たことはないでしょう。
ランニングシューズの寿命は、クッションの劣化とソールのすり減りのどちらかひどいほうで決まります。ソールが回復しなければ、ランニングシューズの寿命が伸びることもありません。私の経験では、一番早く駄目になるのはインソールです。
ランニングシューズを交互に履く意味
ランニングシューズを交互に履く人がいますが、これは少しでもクッションを回復させて足の負担を小さくしたいからです。ランニングシューズの寿命を伸ばすためではありません。
ランニングシューズの回復を期待するより、適切なタイミングでランニングシューズを交換してください。安いランニングシューズを履けば、費用は問題になりません。
私は安いランニングシューズを履いていますが、快適にランニングできています。ランニングシューズを2か月~3か月で交換したい人は、安いランニングシューズも試してみてください。
ランニングシューズは革靴と違う
ランニングシューズと違いますが、革靴は交互に履くべきです。この理由は、革靴は通気性が悪いのでカビが発生しやすく、交互に履くことで革靴に休息期間を与えると、革靴の湿気を抑えることができるからです。
ランニングシューズを交互に履くのは、この考え方を誤って応用したものです。しかし、ランニングシューズで問題になるのはクッションですから、革靴を参考にできません。ランニングを毎日する人の場合には、カビが生えるまでに走行距離が寿命になります。
ランニングシューズの交換時期
ランニングシューズを買い替える時期は、走行距離と足の具合で判断するべきです。ランニングシューズが破れるのを待つべきではありません。
私は走行距離が800kmになったときに、ランニングシューズを買い替えます。このランニングシューズは破れていませんし、まだ履くことはできます。しかし、それは怪我につながるだけです。足や膝が痛くなってからランニングシューズを交換するのは遅いです。
ランニングシューズのチェックの方法
ランニングシューズの寿命は人によって違いますから、自分でチェックして記録しておくのがおすすめです。ノートにランニングシューズの寿命を記録しておくと、交換の時期も自然にわかります。
アウトソール
ランニングシューズのアウトソールは徐々に摩耗していきますが、1か所でもミッドソールが露出するほどアウトソールが摩耗すると、そのランニングシューズは寿命です。摩耗しやすい部位は母趾球と踵です。
インソールと靴底
ランニングシューズのインソールを見ることはあまりないでしょうが、インソールも摩耗が激しいので、インソールを取り出してチェックしてみてください。
私は走行距離が1000kmのランニングシューズをチェックしたとき、インソールに穴が開いていたことがあります。
インソールは交換できるので、自分の足にあったものを探すこともおすすめです。ランニング用やスポーツ用のインソールを調べたことがない人は、スポーツ用のインソールをチェックしておくといいでしょう。
履き心地
ランニングシューズを履いてランニングして、以下のようなチェックをしてください。履いた感じがおかしいなら、そのランニングシューズは寿命になっています。走行距離が1000kmになっていなくても、買い替えを考えてください。
- ふくらはぎが疲れる
- 母趾球や膝が痛む
- いつもと同じ距離を走ったのに、いつもより疲れた
- いつもよりスピードが遅かった
古いランニングシューズを毎日履いていると、異常に気づくことができません。ランニングシューズをチェックする際には、その数日前から新しいランニングシューズを履くようにしてください。比べるのが簡単になります。
私は雨の日に古いランニングシューズを履くようにしています。久しぶりに古いランニングシューズを履くと、ランニングシューズの劣化に気づきます。
雨の日にランニングすると疲れる人は、古いランニングシューズを履いてダメージが大きいのかもしれません。
ランニングシューズの交換は簡単
ランニングしていると足や膝が痛くなります。この原因には体重、走るときのフォームなどの癖、走りすぎなどのトレーニング内容、ランニングシューズの劣化、アスファルトや土などの走る場所があります。
これらのうち、体重を減らしたり走るときの癖を改善することは難しいですが、ランニングシューズを新しくすることは簡単で、負荷を軽減できる可能性があります。早めのランニングシューズの交換を考えてみてください。
早めにランニングシューズを買うと購入費用が増えます。しかし、膝や足を痛めて病院に通院したり、特殊なサポートをするよりは安く済みます。サプリなどにお金をかける方法もありますが、ランニングシューズのほうがおすすめです。
トレーニングとランニングシューズ
負荷が高いトレーニングをするときには、走行距離が最大で500kmのランニングシューズを使うことがおすすめです。私の経験ですが、走行距離がこの程度になると靴のクッションが大きく劣化するように感じます。
負荷が高いトレーニングにはインターバルトレーニング・レペティション・ロング走などがあります。ロング走は速くありませんが、いつもより長い距離を走るので負担が大きくなります。
おわりに
この記事では、ランニングシューズの寿命が800kmであると紹介しましたが、800kmしか履いていないランニングシューズを捨てるのはもったいないかもしれません。
その場合には、ウォーキングなど足の負担が小さい運動でそのランニングシューズを履くことをおすすめします。ランニングは負荷が大きい運動ですから、足を保護するのに役立つランニングシューズをケチるべきではありません。