冬にランニングしても消費カロリーは増えない。夏のランニングと同じ

気温が低い秋や冬には基礎代謝量が増えるので、寒い季節にランニングなどの運動をするとダイエットに効果的だといわれています。しかし、この考え方は間違っています。

冬のランニングの消費カロリーやランニングの最中の基礎代謝量は、他の季節と同じです。冬のランニングに特別な効果はありません。

この記事では、冬などの寒い季節にランニングをしても、消費カロリーが増えないことを紹介します。ダイエットを目的として、冬にランニングをしている人は参考にしてみてください。

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1.冬に基礎代謝や消費カロリーが増える理由

冬には人間の消費カロリーが増えますが、その理由は体の熱が冷たい冬の空気に奪われるからです。

体が生存に必要な体温を維持するには春や夏、秋と同じ発熱量では足りないので、基礎代謝量を増やして発熱量を増やします。

寒いときに体が震えることがありますが、この理由は体が基礎代謝量を増やしても発熱量が足りないので、体を動かして発熱するためです。

 

2.冬のランニングの消費カロリーが増えない理由

冬のランニングの消費カロリーや、その最中の基礎代謝量は他の季節のものと同じです。この理由はランニングの発熱量が十分に多くて、基礎代謝量を増やす必要がないからです。

基礎代謝量とランニングの消費カロリーは以下のように計算されます。

 

2-1.基礎代謝量とランニングの消費カロリー

ここでは、1時間あたりの発熱量に基づいて消費カロリーを計算しますが、1秒あたりの発熱量をもとに計算しても同じ結果になります。

基礎代謝量

1日あたりの基礎代謝量には性別や年齢などの個人差がありますが、1200kcal~1600kcal程度であり、1時間あたりの発熱量は50kcal~70kcalになります。

 

ランニングの消費カロリー

ランニングの消費カロリーは距離[km]×体重[kg]で計算されます。ランニングの消費カロリーは距離と体重だけで決まるので、気温は関係ありません。

例えば、60kgの人が5分/kmの速度で1時間のランニングをしたとすると、その移動距離は12km、消費カロリーは12×60=720kcalになります。

ランニングの1時間あたりの発熱量は基礎代謝量よりはるかに多いので、体は寒いときに基礎代謝量を増やす必要がありません。

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2-2.ランニングや運動で基礎代謝量は増えない

ランニングや運動すると汗をかきますが、これは体の発熱量が多すぎて空気による自然な冷却では足りなくなるからです。汗をかくことは体が十分に発熱していることの証拠です。

冬に汗をかいてランニングしているときには十分な発熱量があるので、体は基礎代謝を増やす必要がなく、基礎代謝量は夏と同じになります。

体は寒いときに震えることで発熱量を増やしますが、ランニングの最中に震えている人はまずいないので、ランニングの発熱量が足りないこともありません。

 

2-3.冬にランニングしたときの体重の変化

2019年の冬は雪の量が少なかったので、私は冬の期間でもランニングを継続することができました。私の体重の変化を参考として紹介します。

私は趣味で月間200kmのランニングをしていますが、春や夏、秋の私の体重は62kgです。2019年の冬にもランニングをしてみましたが、私の体重は変わりませんでした。

冬の寒い季節にランニングをしても、ランニングの消費カロリーが変わらないことの証拠です。冬のランニングの消費カロリーが多いのであれば、私は痩せたはずです。

 

3.夏のランニングは消費カロリーが減らない

夏にランニングしても、ランニングの消費カロリーは減りません。夏は暑いので発熱量が減って基礎代謝量が減るという考えもありますが、これは間違いです。

ランニングの消費カロリーは距離[km]×体重[kg]になるので、気温は関係がありません。

基礎代謝量は減るかもしれませんが、1時間あたりの基礎代謝量は50kcal~70kcalです。ランニングの時間が1時間で基礎代謝量が10%減ったとすると、その量は5kcal~7kcalにすぎません。

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4.おわりに

ランニングの消費カロリーは季節に関係なく同じですし、ランニングをしている最中の基礎代謝量も他の季節の基礎代謝量と同じです。従って、冬のランニングの消費カロリーは他の季節と同じです。

冬のランニングで消費カロリーが増えるとしたら、それは寒い季節には体の負担が小さくなって、長い距離を走ることができるからです。気温が低いとばてにくいので、より長い距離を走ることができます。

冬に薄着でランニングすると、寒くてランニングを続けることができないことがあります。この場合には、体は基礎代謝量を増やして体温を上げるので、消費カロリーも増えるかもしれません。

しかし、寒さに震えながらランニングすることは現実的ではなく、低体温症になる危険があります。

 

4-1.ウォーキングの消費カロリー

この記事はランニングに関するものですが、ウォーキングに興味がある人は以下の記事も参考にしてみてください。

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